2018年2月19日月曜日

JCX#12 Cyclocross TOKYO 2018 Final race

Cyclocross TOKYO 2018

2018年 2月11日(日)開催

出走カテゴリ:Elite men (10 laps)

天候・コースコンディション:晴れ・ドライ

リザルト:8位/32名出走 (8名完走)

ピットサポート,メカニック・パーソナルサポート:PAXPROJECT・PowerBar,TopSpeed

Ride data of  PAXPROJECT CX-DISC with garmin 920XT

Bike:PAXPROJECT CX-DISC (gearratio:42 × 11-28)

Distance:16.8km  time:1°05'24"  ave speed:15.5km/h

Wheel:PAXPROJECT CT38W-D

Tire:A.Dugast Small Bird 33c (1.75bar)


シクロクロス東京2018年に参戦してきました。

2020年東京オリンピック開催の都合上、今回をもって最後となる可能性もある今大会。
一昨年から参戦していますが、コース1周回のうちの半分ほどが砂場セクションということで、砂場の乗車が下手な私としては、どうしても苦手意識のあるコースでした。
それでも、今年が最後となるかもしれないレースにおいて、まだ一度も達成できていない、同一周回完走、という目標を達成したい気持ちが強くあり、それなりに考えて準備をしてきました。

今冬は、”クロストレーニング”を例年に比べ多く取り入れており、その中でもランニングを多めに取り入れています。
これは、単にクロストレーニングとして地に足を付ける運動として取り入れていることもありますが、ランニングは全身を使った運動の一つであり、身体の使い方を見直すという点において、非常に良いと考えています。
また、シクロクロスやMTB‐クロスカントリーの競技特性上、瞬発的な動作が求められることが多く、ペダルに一気に力を加える動作を鍛える目的においても、効果的と考えました。
ランニングのトレーニングは、短い時間で速い動きを意識して行い、持久力よりも瞬発力という点を意識して行ってきました。
また、レース直前での調整は、不整地乗車からの不整地全力自転車担ぎランの反復、という練習も入れ、レースに直結しそうな動作を取り入れました。

こういった、ランニングというトレーニングを取り入れてきただけに、砂場でのラン、という動作に関してそれなりに自信がありました。
それもあり、序盤の周回で砂場ランを利用してある程度前の順位をキープし、後半は耐える、といったレースプランを想定し、完走を目標にレースに臨みました。

コース試走は、レース直前の3周のみ。
林間区間の流れは昨年とほぼ変わらず、砂場の区間もレース中にラインが変わると想定し、乗車できそうなラインだけをざっとチェックし、レースに備えて軽めの試走で終えました。

バイクセッティングは林間区間を重視して、タイヤエアも少し高めにセット。
乗車が無理そうであれば、早めに降車し、そこから全力ランニングのスタイルをとろうと決め、スタートに備えました。

レースは定刻より 5分遅れで、14時10分からスタート。

スタート直後の砂場区間で早めに降車し、ランニングで上位まで浮上。
しかし、シケインでバランスを崩し、バイクのチェーンを落としてしまうトラブル。
そこからのリスタートという事で、ほぼ最後尾からの波乱スタートとなりました。

気持ちの焦りもあったものの、砂場のランニングに賭け、林間区間では足を貯める意識。
そして、1周回目の砂場区間へ。
早めに降車し、そこから全力でランニング。
30位前後の順位が、砂場区間が終わるころには15位ほどまで浮上し、1周回目を終えます。
2周回目も同様、林間区間で足を貯め、砂場区間のランニングで順位を上げ、順位を挽回することを優先して序盤はレースを進めていきました。
Photo by Sakai san
中盤になると順位も安定し、7~8番手まで浮上したのちは、一定のリズムでラップを重ねました。
幸いなことに、砂場区間のラインに関しては、レース中に大きく変化することが無く、自分がベストと考えるラインを終始トレース出来ました。

Photo by Sakai san
 終盤になると、身体のキレが無くなってくる感覚もあり、林間区間や砂場区間での小さなミスが目立つようになり、リズムが下がりつつありました。
Photo by Fushii san

8周回目あたりから、私の後方での声援が大きくなり始め、まさかと思ったらトップの選手が目視でかなり近づいていました。
序盤の出遅れをなんとか取り戻したものの、今はこれが限界かと勝手に思い込んでしまいそうになる自分を、絶対完走したいと思うもう一人の自分に鼓舞され、気持ちを切り替え9周回目に入りました。

とにかくこの周回は攻めに攻め、林間区間のコーナーからの立ち上がりはもがき、砂場区間では降車してランニングしていた部分も、ほぼ乗車でいきました。
後で確認したところ、ラップタイムはこの周回が一番速く、1周回 6分を切っていました。
強い気持ちと集中力がこの冬でついたな、と我ながら勝手に満足していましたが、無事に9周回目を終え、最終周回の10周目に入ります。

10周回目はとにかくヘロヘロで、集中力が無く、最後になるお台場でのレース心のそこから楽しもうと割り切り、レースをしました。
最終走者となってしまったものの、多くの方々からご声援をいただき、それが本当に嬉しく、砂場でフロントアップしたり、降車して飛んだりと無駄な動作がとても多かったと振り返って思いますが、シクロクロスを心の底から楽しめている私が、そこには居ました。

今年で最後になるお台場でのレース、最終レース、そして最終走者。
この締めくくりを私がやってしまうのは、なんとも恐れ多いですが、
2018年シクロクロス東京は 8位で無事に完走しました。
Photo by Fu san


今回のレース。振り返ると序盤の遅れが悔やまれますが、今冬に多く取り入れたランニングが功を奏した結果となりました。
あとは、集中力を始めとした気持ちのコントロールも比較的上手くできるようになり、レース中に生まれるネガティブ思考を上手くポジティブ思考に変える、といった思考の変化も向上したように感じました。
しかし、砂場での乗車率の低さを含む、技術的な面でのレベルの低さを痛感し、呼吸が乱れた状態において正確なコントロールをするという、レースにおいてのアクションの成功率という点は課題が残りました。
良い面・悪い面をしっかり反省し、MTB-クロスカントリーへ活かすことが出来ればと考えています。


今レースが2017‐2018年シーズン最後のシクロクロスレースとなります。

8か月振りにドロップハンドルを握った状態のUCI 小貝川から始まり、UCIレースや全日本選手権をメインにレースをしてきました。
MTB‐クロスカントリーの練習の一環としての部分が強く、一つのレースに対して一喜一憂しないよう心掛けていましたが、結果に満足がいかず本当に悔しい思いをした時もありました。
そうした中で、自分のポテンシャルを最大限に引き出すためには、どういったレースをすればよいのか、ということに改めて考えせられ、現状で出来る最高のパフォーマンスをしようと、どのレースにも臨みました。

レースにおいて、リザルトが良かった際も、振るわなかった際も、PAXチームを始めとしたお知り合いの方々にサポートいただき、感謝の他ありません。
また、多くの方々にご声援をいただけたからこそ、こうしてシーズン終わりまで走り続けることが出来ました。
誠にありがとうございました。

2018年は、私の中でも変化の年と定めていますが、自身の成長のために変えるべきもの、また安心感のあるものとして変えてはいけないもの、といった区別をしっかり行い、2018年を過ごしていきたいと思います。


最後になりますが、今回のレースもご声援ならびサポートいただきまして、誠にありがとうございました。

それでは、また来シーズンに。

Photo by Takizawa san


2018年1月24日水曜日

同じ練習メニューを繰り返し行うことについての考察

最近に限ったことではないですが、多くの方から”普段はどういう練習をしているのか。”と有り難いことに尋ねられる機会が増えたので、ある練習についてご紹介したいと思います。
と言っても、特別な内容のものでは無く、ある程度の環境さえ整っていれば多くの方が取り入れることが出来るものかと思います。
参考程度に読んでいただければ幸いです。

2016年の3月より、週一で同じ登坂メニューを繰り返しています。もちろん今日に至るまで毎週です。
内容としては、実走においてある峠を2∼3本をリピートして登る、という至ってシンプルな内容です。
例えば、本日の内容としては

3 × 12mins (Normalized Power(NP):sst ∼ LT(330 ∼ 360w))(today's weight:67kg)

① Dis 3.09km aveHR 166bpm avePower 316w  NP 328w  4.9w/kg
② Dis 3.23km aveHR 165bpm avePower 333w  NP 345w  5.1w/kg
③ Dis 3.36km aveHR 167bpm avePower 343w  NP 361w  5.4w/kg

12分 という時間に関しては以前もご紹介しましたが、MTB XCO競技において 競技時間約90分のうちの1周回約15分で、完全に下り区間で脚を休めることが出来る時間 3∼4分を 15分から差し引いた時間ということで 12分となっています。
残念ながら、コース頂上付近の道路の土砂崩れにより、2017年11月より全く同じコースを使用できなくなってしまったものの、コース中の分岐点までは使用でき、コース中の 3/4は変わらない区間となっています。
もちろん、スタート地点は同じポイントに定めています。
使用機材に関しては、29er MTB(もちろんブロックタイヤ)のみを使用しています。
路面状況に関しては、全てが舗装されており天候による変化に依存しづらい環境です。

数値以上に、なぜ同じ峠で同じ内容の練習を繰り返すのか、という点に疑問がいくのではないかと思いますが、主な理由は2つあります。

1つ目は、定量測定における評価のし易さです。

ホビーライダーにとってのネックになる部分として、練習メニューの決定というものがあります。
練習メニューを与えられるのではなく、自ら考え決めなければなりません。
また、色々なメニューを行ったからといって、必ずしも競技レベルが向上するとは限りません。
上記の理由から固定メニューを組み、メニュー思考の時間を省くことが出来るわけですが、真の目的は実は違います。
それは、練習に対する評価がし易い、ということが挙げられます。
同じ場所で、登坂回数を重ねていけば、必然的に得られるデータ数も増えていきます。
このデータを頼りに、前回、または昨年の今頃、と比較して、どの項目の数値が高かったor低かった、良かったor悪かった、等の評価を可視的に行うことが可能となります。
更には、次回以降により良い練習を行うための手がかりも、そこから得られることも可能です。
この考え方で面白いことは、出力値が高い≒タイムが速いということです。
なぜ完全な=(イコール)関係にならないのかというと、細かい区間でアクションをその都度変更しているという点にあります。
アクションに関しては、基本はシッティングで出力をキープすることが多いのですが、例えば週末がXCOやcyclocrossのレースであるとすると、短時間のダッシュが多いアクションの刺激として、斜度が急な区間はダンシングで踏み倒す、緩い斜度は軽いギアで脚を休め気味にする。逆に週末がヒルクライムやMTBマラソン系のレースであるとすると、出力の上下変化を抑え一定に負荷を掛ける、と言ったことを心掛けるようにしています。
それがあってのタイムリザルトです。(画像参照)レースシーズンや乗り込みシーズンの違いで、例えタイムが同じであっても出力値が違うことは当然かと思います。
逆に、アクションを起こせるということは、ある目標とするタイムにおいて、ある程度最終的な出力を調整できるということが出来る、ということに繋がります。
タイムや出力を自由に調整出来るということは、同じコースを走り続けているからこそ、身に着けることが出来る能力でもあるのかと思います。
同じ場所で同じメニューを繰り返す、1つ目の理由がこれです。


2つ目は、レースにおける安定感の向上です。

最近は、この理由を狙って上記の練習内容を行っていると言っても過言ではありません。
なぜ、安定感の向上に繋がるのか。それは、この練習自体をどのような体調であっても、どのような気象状況においても必ず継続している、と言うところにあります。
レースでの成績の半分以上は、コンディション、によって決まるものと私は考えています。
そのコンディションというのは、会場であったり、天候や、路面状況といった部分もありますが、大きな部分はそのライダーの体調が主です。
体調が悪かったから、今回のレースは振るわなかった。以前は私もこういった理由で大事なレースを落とすことが多かったと記憶しています。
上記の練習内容では、ペースメイクに対しての安定感と自身のコンディション(体調)に対しての安定感と、それぞれ2つの安定感を同時に強化できると考えています。
ペースメイクという点に関しては、毎週のように登っている峠なだけに、この地点でこのタイムこの出力値と分かれば、最終的にどのぐらいのタイムでこの地点まで行くことができる、この出力値で終えられるということも走行中に容易に想像できます。
また、自身のコンディションに関しては、走ることが出来る状態であればどんな体調でも必ず行っている練習です。
それこそ出力値こそ日によって多少は変化させますが、時間や本数は最低でも 12分を 2本を課しており、更には天候も毎回晴天とは限りません。曇りや雨、雪など様々な環境下で走ります。
そうなると、自身の調子が良い日の走り方、また調子が悪い日の走り方と、調子の良し悪しに関係なく同じような走りをすることが要求されます。
その結果、このコンディション、またはこの天候であれば、これぐらいの感覚で行けば目標とするタイム・出力値に到達することが出来る、というものが自然と分かってきます。
上記の練習内容を通じて、この感覚であればこの目標が達成できる、という可視的ではなく感覚的な能力が、自然と身に着いてきていると実感しています。


以上の 2つが主な理由です。

しかし、毎週やらなければならない、と言った責務のような感情はあまりなく、むしろ今日はどれぐらいで行けるのか楽しみといった感情の方が大きいです。
ライフタイムアスリートではなく、あくまでも趣味として自転車に乗るアマチュアライダーとして、まずは練習から楽しむことが基本かと思っています。
それは、練習そのものが楽しいだけでなく、自分自身が進化していく過程が楽しい、というものでもあります。
色々訳ありで、上記の練習内容を行えるのは今年の 3月までとなってしまいそうですが、それまではしっかり通い詰めたいと思います。
限られた時間の中でしか練習出来ないアマチュアライダーとして、いかに効率良く練習できるか、という点にフォーカスを置き練習を考えてきました。
今後も、こういった練習とともに、更に上のレベルで走ることが出来るよう引き続き精進していきたいと思います。

最後になりますが、長文にお付き合いいただきありがとうございました。
練習について、お気軽に聞いていただければ幸いです。可能な限りお答えいたします。


2018年1月24日 宮津

2017年12月14日木曜日

Cyclocross national championships race 2017 in Nobeyama

2017年 シクロクロス全日本選手権

2017年12月10日(日)開催

出走カテゴリ:Elite men (8 laps)

天候・コースコンディション:晴れ・マッド/スノー

リザルト:10位/69名出走 (20名完走)

ピットサポート,メカニック・パーソナルサポート:PAXPROJECT・PowerBar,TopSpeed

Ride data of  PAXPROJECT CX-DISC with garmin 920XT

Ave heartrate:170bpm Max heartrate:177bpm

Average pwer:247w Normalized power:293w TSS:73.8 work:1,004kJ


 Bike:PAXPROJECT CX-DISC (gearratio:42 × 11-28)

Wheel:PAXPROJECT CT38W-D

Tire:A.Dugast Small Bird 33c (1.5bar)


SDA in 王滝からの4連戦目、シクロクロス全日本選手権に参戦してきました。

前週のUCI宇都宮、そのまた前週のUCI野辺山では、スタートが上手く決まらず序盤から出遅れてしまう展開が立て続けに起こり、結果もなかなか思わしくないものとなりました。

UCI宇都宮から今大会までの1週間では、スタートでの失敗がトラウマ化してしまっていることを、何とか払拭したいと思い、スタートダッシュを意識した練習に徹底的に取り組んで、今大会に臨みました。

土曜日の試走時間に合わせて会場入り。
前日の積雪の影響もあり、コースコンディションは、雪。
この雪が、レース当日に残ったままなのか、それとも溶けてしまいドロドロになるのか、当日になるまで路面コンディションは読めない状況。
また、UCIレースから若干のコース変更が入り、踏む区間が長くなったことも加えて、脚を止められる箇所が少ない上に、常にバイクを操ることに神経を使いそうなタフなレースになりそうであることが予想されました。

レース当日。
朝のうちはコースに雪が残っていたものの、昼になり気温が上昇するにつれて次第に溶け始めてしまい、エリートのレースを迎えるころには、泥がメインのコースコンディションに変化しました。
地表がむき出しになったコーナーでは、雪の路面よりタイヤが滑ってしまうことから、一つのミスでの遅れが最後まで挽回しづらいコースと分かっているだけに、ミスをせず、かつ速い走りが要求されました。

ウォームアップは、通常のレースより軽めに済ませ、余裕のもった状態でスタートラインに並びます。
レースは定刻通り、14時から。
スタート位置は、最前列最左寄り。

ホイッスルの音に上手く反応することができ一気にダッシュ、第一コーナーは2番手で入ります。
しかし、選手権優勝とは程遠い私の実力からすると、このポジションで走行してしまうと明らかなオーバーペース。
そのため、徐々に順位を落とし、目標の一桁順位を狙える位置までポジションを下げました。

1周回目は8位で終了。
2周回目以降、1周回目で試走時と状況が変わっている区間、変わらない区間をそれぞれ確認できたため、コーナーで出来るだけスピードを落とさないことをイメージし、ポジションをキープしていきます。
しかし、落車等の大きなミスを起こしたくないことが故か、コーナーでのスピードが思いのほか上がらず、思い切りの良いコーナリングが出来ずにいました。
そのため、コーナーでの遅れをコーナーの立ち上がり加速で取り戻すべく、立ち上がりでもがきますが、スタートのダッシュでも脚を使ってしまっていたせいか、あまりキレが無く、また徐々に脚を消耗していく感覚はありました。
Photo:Okamoto san
中盤では、ポジションをやや落としてしまうものの、シングル順位が狙える位置の10位前後で展開。
直線では、立ち上がりを意識してもがき、高速コーナーでは、必要以上に制動させずスムーズに曲がることを意識し、低速コーナーでは、泥の無い芝の路面に乗せ極力スピードを落とさない走りを、それぞれ意識して進めていきます。
Photo:Okamoto san
終盤に入り、9位までポジションを上げられる位置の10位で走行。
短い登り区間で毎回プッシュしますが、脚の動きが思わしくなく、登り区間で力を発揮できない状況にありました。
それでも、コーナー区間ではラインも定まりスムーズに走れ、序盤よりも速いリズムで走れていました。

そしてラスト1周。10位で通過。
一つでも順位を上げようと、有り余っている力をすべて出し切る意識で、果敢にプッシュし続けました。
ついに、ラスト300mで9位に浮上し、あとは抜かされないようにゴールするのみ。
しかし、最後のゴールスプリントで逆転されてしまいます。
Photo:Okamoto san
結局、2017年の全日本選手権は10位で終えました。


今回のレースは、前々から意識していたスタートが比較的スムーズに決まり、そのままの流れを保ちたかったものの、前半のコーナリングスピードが上がらなかったり、また後半に脚の余力を残しきれず直線でのスピードが乗らなかったりと、速い展開に対応しきれなかったという点が問題視されました。
しかし、最初の1周回だけでも上位の選手の動きを体感出来たことは、今後のレースにとっても大きな収穫となりました。
また、レース中は常に気持ちを切らさず良い集中状態で走れたことも、大きな収穫となり、順位に対しては不満はあるものの、走りの内容はまずまずであったと今振り返ってみて感じております。

この選手権でしか味わうことのできなかった感覚を、今後のレースに活かし、更に上のレベルで走ることが出来るよう、精進したいと思います。

2017年のレースは、今大会をもって終了となります。
今年は、昨年よりさらに多くのご声援をいただきました。
沢山の応援の中でレース出来ることを、本当に幸せであると感じると同時に、私の走りで少しでも多くの方の、喜びや刺激になれば幸いであります。

また、PAXチームを始め、色々な方に支えられレースを走りきれたことを今年は特に強く感じました。
私一人でレースを走ることは無理で、やはり支えて下さる方々があってこその、今の走りであると感じています。
誠にありがとうございました。

少し早い気もしますが、2018年も引き続きよろしくお願いいたします。

team PAXPROJECT  宮津

2017年12月8日金曜日

UCI-2 JCX#9 宇都宮 Cyclocross

UCI-2 JCX#9 宇都宮シクロクロス

2017年12月3日(日)開催

出走カテゴリ:Elite men

天候・コースコンディション:晴れ・ドライ/ウェット

リザルト:18位/70名出走 (11名完走)

バイクメンテナンス・メカニック・サポート:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of  PAXPROJECT CX-DISC with garmin 920XT

Ave heartrate:170bpm Max heartrate:184bpm

Normalized power:280w TSS:58.1 work:792kJ


 Bike:PAXPROJECT CX-DISC (gearratio:42 × 11-28)

Wheel:PAXPROJECT CT38W-D

Tire:A.Dugast Small Bird 33c (1.6bar)


JCX 9戦目、宇都宮シクロクロスに参戦してきました。

前週の野辺山では、連戦となったSDA in 王滝に疲労も去ることながら、レース全体においての集中力が欠けてしまい、思い描いた走りとは程遠い結果となってしまいました。
野辺山での反省を生かし、今回のレースに向けて1週間という期間ではありましたが、シクロクロスに対応した動きを意識して調整をレースに臨みました。

昨年の全日本選手権の会場となった宇都宮ですが、コースの相性はあまり良くない印象。
コースの路面コンディションはドライが中心なものの、日陰となる斜め斜面のキャンバー区間は、とてもスリッピーな状態。
直線でスピードに乗った勢いを、コーナーやキャンバー区間でいかにスピードを落とさずに維持できるのかがポイントとなりました。

レースは定刻通り、14時30分スタート。
スタート位置は2列目左寄り。

スタート直後は、集団内でしっかりポジションをキープすることを意識し、20位前後で進めていきます。
Photo:Sakai san
10位台前半まで、順位を上げたいものの、周囲の選手のミスに巻き込まれたり、また私自身も細かいミスが多く、周回あたりのペースを上げたいものの、横ばいな状態が続きました。
それでも、コーナーからの立ち上がり、長いストレートの区間はしっかりプッシュし続け、良い集中状態で走ることは出来ていました。

Photo:Sakai san
外国からの招待選手の周回ペースが予想よりも早く、レース開始から40分を過ぎたあたりで、レース完走が既に黄色信号。
50分を前に、真後ろを走行していた選手が(-3laps)で切られ、次の周回でレースを降ろされると覚悟し、レース開始50分以降はさらにプッシュし走行していきました。

結局、18位(-2laps)でレースは終了。
フルラップ完走は愚か、最終周回より前の周回にすら入れず、今現在の自身の無力さを痛感しました。

今回のレース、レースのリザルトからみると18位(-2laps)と完走からほど遠いい満足の行かない結果となってしまいましたが、レース中の集中状態や路面・ラインの見極め、乗車降車のメリハリのある行動という、”その時点で速く走る”ためのレース勘に関しては、野辺山に比べ増してきていることは実感できました。
この感覚を忘れず、また完走を逃した悔しさを忘れず、今後のレースに活かしたいとい考えます。

次戦はいよいよ、全日本シクロクロス選手権となります。
会場は、苦手意識のある野辺山ですが、今シーズン培ってきた術を糧に、しっかり出し切るレースが出来ればと思います。

今回も、ご声援ならびサポートいただきありがとうございました。

team PAXPROJECT  宮津

2017年12月2日土曜日

UCI-2 JCX#7,#8 Rapha supercross in Nobeyama

UCI-2 JCX #7, #8 Rapha スーパークロス野辺山

2017年11月25日,26日(土・日)開催

出走カテゴリ:Elite men (Day1 ,Day2)

天候・コースコンディション:晴/曇・ドライ/ウェット

リザルト:Day1 18位/110名出走 (23名完走), Day2 21位(-1lap)/102名出走(20名完走)

バイクメンテナンス・メカニック・サポート:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of  PAXPROJECT CX-DISC with garmin 920XT

Bike:PAXPROJECT CX-DISC (gearratio:42 × 11-28)

Wheel:PAXPROJECT CT38W-D

Tire:A.Dugast Small Bird 33c (Day1 1.6bar, Day2 1.6bar)


冬のSDA in 王滝から1週間。
UCI class2 のレースとなる、Rapha スーパークロス野辺山に参戦してきました。

MTBマラソンレースから中5日でシクロクロスのレースという強行スケジュールではありましたが、2017年の全日本シクロクロス選手権も、この野辺山で行われるためその前哨戦として感覚を掴むことを意識しレースに臨みました。

泥のコースとして定評のある野辺山ですが、今回は珍しくドライ路面がメインのコンディション。
1周回が短く、また連続したコーナーが多く追い抜きが困難なことから、スタート後の位置取りが重要であると考えレースプランを考えていきました。

Day1
2列目左寄りからスタートとなった初日。
スタートが上手く決まらず、直後の直角コーナーで落車に巻き込まれ出遅れ、30番手程の位置からの巻き返しで幕を開けます。

その後は、コースで唯一の登り区間である舗装路の登りで毎周回プッシュし、徐々に順位を上げてき、18番手までなんとか浮上。

Photo: Sakai san
夕日が差し込み、逆光となる箇所では路面が見えずらく、周回あたりのペースを中々上げられませんでしたが、順位はキープ。

そのまま18番手でのゴールとなりました。
Photo: Sakai san
Day2
前日同様、2列目左寄りからのスタート。
前日の件もあり、スタートダッシュに不安を抱えたままスタート。
またもや、直角コーナーイン側でストップしてしまい、スタートで出遅れてしまい、後方からの巻き返しとなります。
Photo: Sakai san
しかし、前日で脚を使ってしまったせいか、王滝での疲労なのか定かではありませんが、舗装路の登りでのキレがなく、中々順位を上げられず、20番手ほどでレースを展開していきます。

中盤からは、チーム3名パックを構成し全員でペースを図るものの、前方との差は詰まらず。
Photo: Yamada san
さらに細かいミスが目立ち、集中力が無くなりかけている状態。
上手くリズムを掴めず調子が悪いと、走りながら自分自身で感じていました。

終盤に差し掛かると、毎度の腰痛も発生してしまい、我慢の走りを強いられました。

最終周回に入る直前に、まさかの80%ルールによるラップアウト。
21位(-1lap)で終えます。

悔しいという感情以前に、唖然としてしまいました。


毎年試練となっている、野辺山での2Daysレースが終えホッとしている部分が大きいですが、両日ともスタートでのミスが響き、完全に出遅れてしまう結果となりました。
しかし、全日本選手権本番でなかっただけ幸いと思うほか無く、まだ改善の余地はあるので、細かい点を含めしっかり見つめ直し、万全の態勢で野辺山での全日本選手権に臨めればと思います。

クロスシーズンもいよいよ大詰め。
翌週はUCI 宇都宮、その後全日本選手権と続きます。

最後になりますが、今回もご声援ならびサポートいただきありがとうござました。

team PAXPROJECT  宮津

2017年11月22日水曜日

SDA in 王滝 winter race

SDA in 王滝 冬の陣

2017年11月19日(日)開催

出走カテゴリ:120km (コース変更により 18kmコース×5周に変更)

天候・コースコンディション:曇り/晴れ・ウェット/スノー

リザルト:総合2位

サポート・バイクメンテナンス:PAXPROJECT, PowerBar, TopSpeed

Ride data of  PAXPROJECT XC-29er with garmin edge 520 (Strava data)

Distance:101.5km  time:5°44'51"  ave speed:17.7km/h  elevation gain:2,727m

Ave heartrate:155bpm Max heartrate:183bpm

Normalized power:243w TSS:259.4 work:3,913kJ


Wheel :PAXPROJECT carbone fat rimtape less 

Tire:IRC tire MIBRO  for marathon TLR front&rear 1.5 bar

Race bike main component:SRAM XO1 eagle one by twelve system

Power data recording medium:SRAM XX1 Quark (wolftooth 36t)


11月としては初開催となった、セルフディスカバリーアドベンチャーイン王滝に参加してきました。

本大会は例年であれば毎年9月に開催されるものの、台風の影響によりレースは中止。
11月中旬に延期し開催と知った際は、嬉しいと思うと同時に、未知の領域で走ることの恐怖さえ感じていました。

レース前日18日には、PowerBar サポートアスリートの1人として、ファンライドのアテンド役、並びに、その後のトークショーを担当させていただきました。

ファンライドの部門では、生憎の天候であったこともあり、室内にてレース本番に備えての服装や補給食、持参物等の紹介をさせていただきました。
その後は、天候が回復していたこともあり、任意参加制の軽めのライド。
ご参加いただきまして、ありがとうございました。

お次は、PowerBarサポートアスリートによるトークショー。
池田選手、山中選手、岡本選手、そして私。
Photo:Ikeda Sayako san
補給食の内容や、レース時の服装、トラブルに備えての準備、本大会の目標、と私なりの意見をお話させていただきました。
Photo:Ikeda Sayako san
前日はいつになく慌しく終えましたが、自身の任務を果たすことができ一安心。
翌日に備え、早めに就寝しました。

レース当日は3時起床。
朝食と身支度を済ませ、会場へ。

日が昇っていない時間帯で、かつ厳しい冷え込み。
レース前の準備も、ウォームアップも、視野が効かないため、効率が悪くなってしまい慌しい状態でスタート整列を迎えてしまいました。

今回のレースも、5月大会に引き続きレース参加者の代表として、安全祈願の祈祷を担当させていただいました。

そして、朝6時にレーススタート。
寒さ、積雪、周回コース、と未知な領域でのレースは幕を開けます。

スタート直後のパレード走行では、寒いこともあり静まった雰囲気の中で進んでいきます。
パレード走行中に、徐々に日が昇ってきたのでライトは消灯。
リアルスタートに備えます。

そして、5kmほど走行して本格的なジープロードに突入。
いよいよリアルスタート。

リアルスタート直後の橋の上、勢いよく1番手で通過したはよいものの、まさかの路面が凍っていた状態。
凍結に気が付かず、勢いよく入った私。
気が付いた時には、スリップして落車していました。
左膝を強打したものの、バイクは特に影響を受けず、直ぐに立て直しレース復帰。

1kmほど、強めに踏んで一気に先頭まで追い付きました。
マラソンレースでの序盤で、この展開は初めて。
とにかく、この行動で脚を使ってしまった以上は、中盤までは脚の回復に充て先頭集団後方で様子見しながらレースを展開していくプランを立て進めていきます。

この時点での先頭集団は、池田選手、岡本選手、私の3名。
岡本選手が積極的に前を引き、それに池田選手が続き、その後ろに私、という位置取りを中心にして登坂区間をクリアしていきました。

周回コース最高地点に近づくにつれ積雪が多くなり、最高地点の周辺ではコース上に2~3cmほどは積もっている状態。
この積雪が日に当たることによって溶けるのか、それとも凍ってしまうのか。
周回ごとに走りの変化が求められると想定し、1周回目の下り区間に入ります。
Photo:Ikeda Sayako san
先ほどの落車でナーバスになってしまったのか、リズムよく下れず、コース最下地点に降りてくるころには、前の2人から10~20秒の遅れをとってしまう形となってしまいます。

最下地点からの登り返しが始まり、2周目突入といった頃からか、リアタイヤの接地感の違和感に気が付きます。
まさかと思い、タイヤを目視で確認すると、案の定パンクでした。

2人の見える位置まで、ひとまず踏み込み、2周回目へ。
その後、エア抜けが酷くなり、ストップしてパンク修理することを決意。

シーラントで塞ぐ方法はリスクがあったため、チューブを入れる方法を選択。
しかし、バルブコアや、CO2ボンベインフレータが凍ってしまっていたため、作業は難航。
口に咥えて、氷を溶かしたりと、思った以上に時間がかかってしましました。

修理中には、後続の山中選手がわざわざストップしてくださり、シーラント噴出道具を渡していただいたり、また他の選手にも心配していただいたりと、自転車から降りて止まっているにも関わらず、心は温かくなりました。

無事に修理を終え、レース復帰。
9~10分ほどのロスでしたが、この時点ではまだ身体的にも精神的にも元気で、先頭まで追い付くという気持ちもありました。

2周回目は、登りでのパフォーマンスを意識し、しっかり踏み込んでいく走りを意識。
また下り区間においても、1周回目よりもスムーズに下ることが出来ており、精神的にも安定していました。
2周回目の終わりで、4位の山中選手まで捉え、3周回目で3位まで浮上。
トップの岡本選手との差は8分という情報を得ます。

3周回目も2周回目と同様に、登りでしっかり踏み込む走りを意識。
しかし、2周目と3周目とプッシュしてしまうと、後半の4周目、5周目に必ずツケがくると想定しましたが、この時は後半のことなど気にしている余裕はありませんでした。
おまけに、追走に夢中になってしまったこともあり、ロクに補給を取らず、3周目の登坂最高地点までレースを進めてしまいました。
3周目の下りに入る前に、慌ててパワージェルを補給。
しかし、下りで頭がボーッとしてきたりと、明らかに2周目と比べ、パフォーマンスが落ちてしまっていました。

3周回目の終盤にて、トップ集団に居たはずの池田選手を捉えます。
どうやら落車してしまったようで、かなりペースが落ちていました。
この時点で2位に浮上。

3周目を終え、4周目へ。
トップの岡本選手とは、依然変わらず7分もの差。
最後まで何が起こるか分からないだけに、マイペースに切り替えレースを進めていきます。

ひとまずは、登り初めの前に、非常用として備えていたTopSpeedを補給。
集中力は取り戻しましたが、登っている中で、徐々に空腹状態に。
パワージェルを飲もうにも、液体が固まり始めてきて飲みづらい状態。
下りを前にして、一旦ストップし、ウエハースを補給しました。

4周目の下りを終え、いよいよ空腹状態は解消されたものの、根本的なエネルギー不足の状態。
上半身も疲労が見え始め、握力もほとんど無くなってしまった状態でした。

いよいよ、最終周回の5周目。
トップの岡本選手とは、10分の差に広がってしまい、追走はほぼ諦めひたすらマイペース走法で踏んでいきます。
その中でも、抜かしていくラップアウトした選手から沢山の激励をいただき、ペースはかなり落ちてしまったものの、気持ちで登坂区間を走行していきました。

コース最高地点まで辿り着き、いよいよあとは下るだけ、と思った矢先。
チェーンが度々落ちてしまうトラブル。
一旦ストップして、確認してみると、チェーンリングが凍ってしまっていました。
手で引っ掻いてもなかなか氷は取れず、口で咥えるにもそうはいかないので、どうしたものかと途方に暮れてしまいます。
このトラブルで5分ほどストップ。
結局は、無理やり乗車し、チェーンの張力で氷を取るという荒業でなんとかレースに復帰出来ました。

3度のアクシデントによるストップから、精神的にはボロボロの状態。
とてもレースをしているような感情ではありませんでしたが、ゴールに向けて1秒でも早くゴールしたいという気持ちだけはありました。

5周のループ区間を終え、いよいよフィニッシュラインへ。
順位に対する感情は全く無く、やっと終わる、と思う安堵の気持ちでした。
Photo:Ikeda Sayako san
王滝 冬の陣。2位で終えました。
Photo:Ikeda Sayako san
ゴール後は、初優勝の岡本選手の元へ。
私より、16分も先にフィニッシュしていたことを知り、素直に敬意の感情でした。

私がフィニッシュして4分後、池田選手、山中選手と続いてゴール。

お互いの健闘をたたえ合いました。
Photo:Ikeda Sayako san
11月初開催となった、SDA in 王滝。
殆どが未知の領域であったため、事前の準備では想定できなかった事象がレース中に多く起きてしまう結果となりました。

服装面に関して。
上半身は、半袖インナーシャツ、長袖インナーシャツ、冬物アウター、ウィンドベスト。
下半身は、冬物着圧タイツ、ビブショーツと起毛レッグウォーマー。
足元は、登山用のメリノウールソックス、シューズカバー、その内側に靴下用カイロ。
手元は、発熱素材インナー手袋、登山用アウター手袋。
頭はヘッドキャップ。
上記の服装で防寒に関しては、レース中の問題は全くありませんでした。

補給食に関して。(事前に補給に関して書かせてていただいております。)
レース中に取れたのは、750ml ドリンク(ウルトラミネラルタブレット×4、パワージェル×1)
パワージェル約3個分。
PowerBar ウエハース1個。
レース中に口にした補給食の総カロリーは、700kcalのみ。
事前に想定した量の半分も取ることが出来ませんでした。
これは、トラブル等の外部要因も去ることながら、メインで摂取するつもりのパワージェルが固まって飲みづらくなってしまった部分が大きく、事前の準備不足を物語りました。

自転車の機材に関して。
サイドをカットしパンクしたリアタイヤ、またフロントタイヤを含め、エア圧が高すぎたと振り返り感じました。
また、リアディレーラーやプーリー、カセットの一部や、チェーンリングが凍ってしまうのは完全に予想外でした。
凍結防止剤を散布しておかなかったことによる、事前準備不足がここでも伺えました。

上記の3点は、もしこういった極寒の中行われるエンデュランス系のレースがあった際の参考として上げました。
未知の領域でのレースは、成功した点よりも失敗してしまった点の方が重要となります。
補給食と、機材の失敗に関しては、今後もし同じようなレースがあった際には、十分に気を付けたい部分として記憶したいと思います。


終わりに、今回のレースは9月大会の延期として強行開催となってしまった部分が強かったものの、私自身としては、大きな怪我無くレースを終えられたことにホッとしています。
しかし、こうしてレースを無事に終えられるのも、開催していただいたパワースポーツさんを始め、多くのスタッフさんや、王滝村のボランティアさんと、多くの方の支えがあってこそかと、本大会は強く感じました。
この場をお借りして、お礼申し上げます。
誠にありがとうございました。

私自身の感想としては、優勝を狙っていた大会を落としてしまい、ショックな部分も大きいですが、日々の行いや練習でのおごりがそのままレースの結果として出てしまったのではないか、と感じています。
2018年の王滝では、挑戦者として、一から戻ってまた良い争いが出来ればと思います。

最後になりますが、極寒の中ご準備いただいたスタッフの皆様、ありがとうございました。
参加者の皆様、お疲れ様でした。

また来年の王滝で。

team PAXPROJCT  宮津

2017年11月9日木曜日

UCI-2 JCX#4 Starlight Cross in 幕張

UCI-2 JCX #4 starlight cross in 幕張

2017年11月3日(金・祝)開催

出走カテゴリ:Elite men (8 laps)

天候・コースコンディション:夜晴・ドライ/マッド

リザルト:5位/87名出走 (12名完走)

バイクメンテナンス・メカニック・サポート:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of  PAXPROJECT CX-DISC with garmin edge 520

Distance:22.3km  time:1°04'12"

Bike:PAXPROJECT CX-DISC (gearratio:42 × 11-28)

Wheel:Front PAXPROJECT AT24W-D / Rear PAXPROJECT CT38W-D

Tire:Front Challenge LIMUS TEAM EDITION 33c 1.8bar / Rear A.Dugast Small Bird 33c 1.8bar


今季シクロクロスレース3戦目として、JCX#4 スターライト幕張に参戦してきました。

前週に参戦した、JCX#3 寒河江ステージではUCIレース自己最高順位の4位で終えたものの、レース終盤の局面での集中力切れによるミスが目立ち、レース内容に対して満足のいかないレースではありました。
今回のスターライト幕張では、前戦のレースで課題となった、レースにおいての”集中力”を意識して臨みました。

一昨年から出場しているこのレースではあったものの、今回のコースはレースのUCI化に伴うコースレイアウトの変更があり、コースが反時計周りではなく、時計回りへと変更されました。
時計回りということは、必然的に右曲がりのコーナーが増えることを意味し、夜間で見えない路面と合わせて、どう対処していくのかがポイントとなりました。

夕方の試走時間に合わせて会場入りし、コースイン。
全体として舗装路、砂利、芝生、泥区間と、路面のバリエーションが多い印象にあり、ストレートではドライ路面なものの、コーナーではマッド路面であるという区間が多く見受けられました。
Photo; Saito san
ストレートでスピードが乗った勢いを、滑りやすいコーナーでどれだけ保つことが出来るのか。
暗闇で路面コンディションが正確に分からない状態において、どれだけブレーキを掛けないでコーナーを処理することが出来るのかが、今回のレースのカギと考え、スタートまで準備していきました。

スタート整列。ポジションは、最前列最右寄り。
18時30分。定刻通り、レーススタート。

スタートラップは、大きなミスを引き起こさないよう慎重に進めていきます。
その中でも、試走時と変化したポイントを把握しながら、慌てず、焦らず、各セクションをこなしていきました。

2周回目終了時は、9位で通過。

暗闇の中での視界が徐々に効くようになり、スリッピーなコーナーにおいてもバイクの挙動が徐々に掴め、精神的に高揚していきました。
Photo; Okamoto san
それとは裏腹に、もも裏に攣りそうな違和感が徐々に出始めてしまいます。
急激なペースアップや、降車時のラン動作に注意して、踏める区間ではしっかり踏む込む、脚を止める区間ではしっかり休める、といった変化の強い走りを意識して走りました。

その中でも、前方から下がってくる選手を捉えていき、確実にポジションを上げていきました。

6周回目終了時で、5位まで浮上。

前方の選手を追うべく、後方から上がってくる選手に目を向ける。
どの選手が前後にそれぞれ位置しているのか、概ね把握出来ていたので、その選手の得意区間と苦手区間を予想し、戦略を立て、こちらが大きなミスをしないよう集中して進めていきます。

最終周回前の7周回目に、少しプッシュ。
これにより、前方の選手にはより近づき、後方の選手とは差を広げることが出来ました。

しかし、進展はここまで。
最終周回は出し切るつもりで攻めたものの、無難にこなすだけとなってしまい、順位は変わらず。
最終的に、トップと2分08秒差の5位でのフィニッシュとなりました。
Photo; Abe san
今回のレースは、国内では珍しい夜間に行われるナイトレースではあったものの、スリッピーなセクションが多く、それに加えて路面が見えづらいという難しい要素が重なってしまいましたが、見えない路面をイメージを頼りにして走るという行為に関しては、レースを通してそれなりに強化できたのではないかと考えています。
しかし、スタート直後から2周回目までのスピードが乗らず、先頭グループとの差が開いてしまうことは、絶対的なスピード不足でもあり、序盤にある程度無理してもプッシュしなければ上位での争いに割って入れないということも、強く感じました。

JCX#3 寒河江ステージとは、また違った課題が今回のレースで浮き彫りになりましたが、全日本選手権までは気持ちを切らさず、しっかりシクロクロスに取り組んでいきたいと考えています。

また、今回はとりわけ大勢の方に競技を観ていただくことができましたが、その中で現状のパフォーマンスをしっかり発揮ことは、たくさんのご声援があったからこそであると思います。
チーム対するご声援も含め、沢山の応援をしていただき誠にありがとうございました。

次戦は、11月初開催のSDA in 王滝です。
しっかり寒さ対策をし、レースを楽しみましょう。

team PAXPROJECT  宮津