2017年12月14日木曜日

Cyclocross national championships race 2017 in Nobeyama

2017年 シクロクロス全日本選手権

2017年12月10日(日)開催

出走カテゴリ:Elite men (8 laps)

天候・コースコンディション:晴れ・マッド/スノー

リザルト:10位/69名出走 (20名完走)

ピットサポート,メカニック・パーソナルサポート:PAXPROJECT・PowerBar,TopSpeed

Ride data of  PAXPROJECT CX-DISC with garmin 920XT

Ave heartrate:170bpm Max heartrate:177bpm

Average pwer:247w Normalized power:293w TSS:73.8 work:1,004kJ


 Bike:PAXPROJECT CX-DISC (gearratio:42 × 11-28)

Wheel:PAXPROJECT CT38W-D

Tire:A.Dugast Small Bird 33c (1.5bar)


SDA in 王滝からの4連戦目、シクロクロス全日本選手権に参戦してきました。

前週のUCI宇都宮、そのまた前週のUCI野辺山では、スタートが上手く決まらず序盤から出遅れてしまう展開が立て続けに起こり、結果もなかなか思わしくないものとなりました。

UCI宇都宮から今大会までの1週間では、スタートでの失敗がトラウマ化してしまっていることを、何とか払拭したいと思い、スタートダッシュを意識した練習に徹底的に取り組んで、今大会に臨みました。

土曜日の試走時間に合わせて会場入り。
前日の積雪の影響もあり、コースコンディションは、雪。
この雪が、レース当日に残ったままなのか、それとも溶けてしまいドロドロになるのか、当日になるまで路面コンディションは読めない状況。
また、UCIレースから若干のコース変更が入り、踏む区間が長くなったことも加えて、脚を止められる箇所が少ない上に、常にバイクを操ることに神経を使いそうなタフなレースになりそうであることが予想されました。

レース当日。
朝のうちはコースに雪が残っていたものの、昼になり気温が上昇するにつれて次第に溶け始めてしまい、エリートのレースを迎えるころには、泥がメインのコースコンディションに変化しました。
地表がむき出しになったコーナーでは、雪の路面よりタイヤが滑ってしまうことから、一つのミスでの遅れが最後まで挽回しづらいコースと分かっているだけに、ミスをせず、かつ速い走りが要求されました。

ウォームアップは、通常のレースより軽めに済ませ、余裕のもった状態でスタートラインに並びます。
レースは定刻通り、14時から。
スタート位置は、最前列最左寄り。

ホイッスルの音に上手く反応することができ一気にダッシュ、第一コーナーは2番手で入ります。
しかし、選手権優勝とは程遠い私の実力からすると、このポジションで走行してしまうと明らかなオーバーペース。
そのため、徐々に順位を落とし、目標の一桁順位を狙える位置までポジションを下げました。

1周回目は8位で終了。
2周回目以降、1周回目で試走時と状況が変わっている区間、変わらない区間をそれぞれ確認できたため、コーナーで出来るだけスピードを落とさないことをイメージし、ポジションをキープしていきます。
しかし、落車等の大きなミスを起こしたくないことが故か、コーナーでのスピードが思いのほか上がらず、思い切りの良いコーナリングが出来ずにいました。
そのため、コーナーでの遅れをコーナーの立ち上がり加速で取り戻すべく、立ち上がりでもがきますが、スタートのダッシュでも脚を使ってしまっていたせいか、あまりキレが無く、また徐々に脚を消耗していく感覚はありました。
Photo:Okamoto san
中盤では、ポジションをやや落としてしまうものの、シングル順位が狙える位置の10位前後で展開。
直線では、立ち上がりを意識してもがき、高速コーナーでは、必要以上に制動させずスムーズに曲がることを意識し、低速コーナーでは、泥の無い芝の路面に乗せ極力スピードを落とさない走りを、それぞれ意識して進めていきます。
Photo:Okamoto san
終盤に入り、9位までポジションを上げられる位置の10位で走行。
短い登り区間で毎回プッシュしますが、脚の動きが思わしくなく、登り区間で力を発揮できない状況にありました。
それでも、コーナー区間ではラインも定まりスムーズに走れ、序盤よりも速いリズムで走れていました。

そしてラスト1周。10位で通過。
一つでも順位を上げようと、有り余っている力をすべて出し切る意識で、果敢にプッシュし続けました。
ついに、ラスト300mで9位に浮上し、あとは抜かされないようにゴールするのみ。
しかし、最後のゴールスプリントで逆転されてしまいます。
Photo:Okamoto san
結局、2017年の全日本選手権は10位で終えました。


今回のレースは、前々から意識していたスタートが比較的スムーズに決まり、そのままの流れを保ちたかったものの、前半のコーナリングスピードが上がらなかったり、また後半に脚の余力を残しきれず直線でのスピードが乗らなかったりと、速い展開に対応しきれなかったという点が問題視されました。
しかし、最初の1周回だけでも上位の選手の動きを体感出来たことは、今後のレースにとっても大きな収穫となりました。
また、レース中は常に気持ちを切らさず良い集中状態で走れたことも、大きな収穫となり、順位に対しては不満はあるものの、走りの内容はまずまずであったと今振り返ってみて感じております。

この選手権でしか味わうことのできなかった感覚を、今後のレースに活かし、更に上のレベルで走ることが出来るよう、精進したいと思います。

2017年のレースは、今大会をもって終了となります。
今年は、昨年よりさらに多くのご声援をいただきました。
沢山の応援の中でレース出来ることを、本当に幸せであると感じると同時に、私の走りで少しでも多くの方の、喜びや刺激になれば幸いであります。

また、PAXチームを始め、色々な方に支えられレースを走りきれたことを今年は特に強く感じました。
私一人でレースを走ることは無理で、やはり支えて下さる方々があってこその、今の走りであると感じています。
誠にありがとうございました。

少し早い気もしますが、2018年も引き続きよろしくお願いいたします。

team PAXPROJECT  宮津

2017年12月8日金曜日

UCI-2 JCX#9 宇都宮 Cyclocross

UCI-2 JCX#9 宇都宮シクロクロス

2017年12月3日(日)開催

出走カテゴリ:Elite men

天候・コースコンディション:晴れ・ドライ/ウェット

リザルト:18位/70名出走 (11名完走)

バイクメンテナンス・メカニック・サポート:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of  PAXPROJECT CX-DISC with garmin 920XT

Ave heartrate:170bpm Max heartrate:184bpm

Normalized power:280w TSS:58.1 work:792kJ


 Bike:PAXPROJECT CX-DISC (gearratio:42 × 11-28)

Wheel:PAXPROJECT CT38W-D

Tire:A.Dugast Small Bird 33c (1.6bar)


JCX 9戦目、宇都宮シクロクロスに参戦してきました。

前週の野辺山では、連戦となったSDA in 王滝に疲労も去ることながら、レース全体においての集中力が欠けてしまい、思い描いた走りとは程遠い結果となってしまいました。
野辺山での反省を生かし、今回のレースに向けて1週間という期間ではありましたが、シクロクロスに対応した動きを意識して調整をレースに臨みました。

昨年の全日本選手権の会場となった宇都宮ですが、コースの相性はあまり良くない印象。
コースの路面コンディションはドライが中心なものの、日陰となる斜め斜面のキャンバー区間は、とてもスリッピーな状態。
直線でスピードに乗った勢いを、コーナーやキャンバー区間でいかにスピードを落とさずに維持できるのかがポイントとなりました。

レースは定刻通り、14時30分スタート。
スタート位置は2列目左寄り。

スタート直後は、集団内でしっかりポジションをキープすることを意識し、20位前後で進めていきます。
Photo:Sakai san
10位台前半まで、順位を上げたいものの、周囲の選手のミスに巻き込まれたり、また私自身も細かいミスが多く、周回あたりのペースを上げたいものの、横ばいな状態が続きました。
それでも、コーナーからの立ち上がり、長いストレートの区間はしっかりプッシュし続け、良い集中状態で走ることは出来ていました。

Photo:Sakai san
外国からの招待選手の周回ペースが予想よりも早く、レース開始から40分を過ぎたあたりで、レース完走が既に黄色信号。
50分を前に、真後ろを走行していた選手が(-3laps)で切られ、次の周回でレースを降ろされると覚悟し、レース開始50分以降はさらにプッシュし走行していきました。

結局、18位(-2laps)でレースは終了。
フルラップ完走は愚か、最終周回より前の周回にすら入れず、今現在の自身の無力さを痛感しました。

今回のレース、レースのリザルトからみると18位(-2laps)と完走からほど遠いい満足の行かない結果となってしまいましたが、レース中の集中状態や路面・ラインの見極め、乗車降車のメリハリのある行動という、”その時点で速く走る”ためのレース勘に関しては、野辺山に比べ増してきていることは実感できました。
この感覚を忘れず、また完走を逃した悔しさを忘れず、今後のレースに活かしたいとい考えます。

次戦はいよいよ、全日本シクロクロス選手権となります。
会場は、苦手意識のある野辺山ですが、今シーズン培ってきた術を糧に、しっかり出し切るレースが出来ればと思います。

今回も、ご声援ならびサポートいただきありがとうございました。

team PAXPROJECT  宮津

2017年12月2日土曜日

UCI-2 JCX#7,#8 Rapha supercross in Nobeyama

UCI-2 JCX #7, #8 Rapha スーパークロス野辺山

2017年11月25日,26日(土・日)開催

出走カテゴリ:Elite men (Day1 ,Day2)

天候・コースコンディション:晴/曇・ドライ/ウェット

リザルト:Day1 18位/110名出走 (23名完走), Day2 21位(-1lap)/102名出走(20名完走)

バイクメンテナンス・メカニック・サポート:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of  PAXPROJECT CX-DISC with garmin 920XT

Bike:PAXPROJECT CX-DISC (gearratio:42 × 11-28)

Wheel:PAXPROJECT CT38W-D

Tire:A.Dugast Small Bird 33c (Day1 1.6bar, Day2 1.6bar)


冬のSDA in 王滝から1週間。
UCI class2 のレースとなる、Rapha スーパークロス野辺山に参戦してきました。

MTBマラソンレースから中5日でシクロクロスのレースという強行スケジュールではありましたが、2017年の全日本シクロクロス選手権も、この野辺山で行われるためその前哨戦として感覚を掴むことを意識しレースに臨みました。

泥のコースとして定評のある野辺山ですが、今回は珍しくドライ路面がメインのコンディション。
1周回が短く、また連続したコーナーが多く追い抜きが困難なことから、スタート後の位置取りが重要であると考えレースプランを考えていきました。

Day1
2列目左寄りからスタートとなった初日。
スタートが上手く決まらず、直後の直角コーナーで落車に巻き込まれ出遅れ、30番手程の位置からの巻き返しで幕を開けます。

その後は、コースで唯一の登り区間である舗装路の登りで毎周回プッシュし、徐々に順位を上げてき、18番手までなんとか浮上。

Photo: Sakai san
夕日が差し込み、逆光となる箇所では路面が見えずらく、周回あたりのペースを中々上げられませんでしたが、順位はキープ。

そのまま18番手でのゴールとなりました。
Photo: Sakai san
Day2
前日同様、2列目左寄りからのスタート。
前日の件もあり、スタートダッシュに不安を抱えたままスタート。
またもや、直角コーナーイン側でストップしてしまい、スタートで出遅れてしまい、後方からの巻き返しとなります。
Photo: Sakai san
しかし、前日で脚を使ってしまったせいか、王滝での疲労なのか定かではありませんが、舗装路の登りでのキレがなく、中々順位を上げられず、20番手ほどでレースを展開していきます。

中盤からは、チーム3名パックを構成し全員でペースを図るものの、前方との差は詰まらず。
Photo: Yamada san
さらに細かいミスが目立ち、集中力が無くなりかけている状態。
上手くリズムを掴めず調子が悪いと、走りながら自分自身で感じていました。

終盤に差し掛かると、毎度の腰痛も発生してしまい、我慢の走りを強いられました。

最終周回に入る直前に、まさかの80%ルールによるラップアウト。
21位(-1lap)で終えます。

悔しいという感情以前に、唖然としてしまいました。


毎年試練となっている、野辺山での2Daysレースが終えホッとしている部分が大きいですが、両日ともスタートでのミスが響き、完全に出遅れてしまう結果となりました。
しかし、全日本選手権本番でなかっただけ幸いと思うほか無く、まだ改善の余地はあるので、細かい点を含めしっかり見つめ直し、万全の態勢で野辺山での全日本選手権に臨めればと思います。

クロスシーズンもいよいよ大詰め。
翌週はUCI 宇都宮、その後全日本選手権と続きます。

最後になりますが、今回もご声援ならびサポートいただきありがとうござました。

team PAXPROJECT  宮津

2017年11月22日水曜日

SDA in 王滝 winter race

SDA in 王滝 冬の陣

2017年11月19日(日)開催

出走カテゴリ:120km (コース変更により 18kmコース×5周に変更)

天候・コースコンディション:曇り/晴れ・ウェット/スノー

リザルト:総合2位

サポート・バイクメンテナンス:PAXPROJECT, PowerBar, TopSpeed

Ride data of  PAXPROJECT XC-29er with garmin edge 520 (Strava data)

Distance:101.5km  time:5°44'51"  ave speed:17.7km/h  elevation gain:2,727m

Ave heartrate:155bpm Max heartrate:183bpm

Normalized power:243w TSS:259.4 work:3,913kJ


Wheel :PAXPROJECT carbone fat rimtape less 

Tire:IRC tire MIBRO  for marathon TLR front&rear 1.5 bar

Race bike main component:SRAM XO1 eagle one by twelve system

Power data recording medium:SRAM XX1 Quark (wolftooth 36t)


11月としては初開催となった、セルフディスカバリーアドベンチャーイン王滝に参加してきました。

本大会は例年であれば毎年9月に開催されるものの、台風の影響によりレースは中止。
11月中旬に延期し開催と知った際は、嬉しいと思うと同時に、未知の領域で走ることの恐怖さえ感じていました。

レース前日18日には、PowerBar サポートアスリートの1人として、ファンライドのアテンド役、並びに、その後のトークショーを担当させていただきました。

ファンライドの部門では、生憎の天候であったこともあり、室内にてレース本番に備えての服装や補給食、持参物等の紹介をさせていただきました。
その後は、天候が回復していたこともあり、任意参加制の軽めのライド。
ご参加いただきまして、ありがとうございました。

お次は、PowerBarサポートアスリートによるトークショー。
池田選手、山中選手、岡本選手、そして私。
Photo:Ikeda Sayako san
補給食の内容や、レース時の服装、トラブルに備えての準備、本大会の目標、と私なりの意見をお話させていただきました。
Photo:Ikeda Sayako san
前日はいつになく慌しく終えましたが、自身の任務を果たすことができ一安心。
翌日に備え、早めに就寝しました。

レース当日は3時起床。
朝食と身支度を済ませ、会場へ。

日が昇っていない時間帯で、かつ厳しい冷え込み。
レース前の準備も、ウォームアップも、視野が効かないため、効率が悪くなってしまい慌しい状態でスタート整列を迎えてしまいました。

今回のレースも、5月大会に引き続きレース参加者の代表として、安全祈願の祈祷を担当させていただいました。

そして、朝6時にレーススタート。
寒さ、積雪、周回コース、と未知な領域でのレースは幕を開けます。

スタート直後のパレード走行では、寒いこともあり静まった雰囲気の中で進んでいきます。
パレード走行中に、徐々に日が昇ってきたのでライトは消灯。
リアルスタートに備えます。

そして、5kmほど走行して本格的なジープロードに突入。
いよいよリアルスタート。

リアルスタート直後の橋の上、勢いよく1番手で通過したはよいものの、まさかの路面が凍っていた状態。
凍結に気が付かず、勢いよく入った私。
気が付いた時には、スリップして落車していました。
左膝を強打したものの、バイクは特に影響を受けず、直ぐに立て直しレース復帰。

1kmほど、強めに踏んで一気に先頭まで追い付きました。
マラソンレースでの序盤で、この展開は初めて。
とにかく、この行動で脚を使ってしまった以上は、中盤までは脚の回復に充て先頭集団後方で様子見しながらレースを展開していくプランを立て進めていきます。

この時点での先頭集団は、池田選手、岡本選手、私の3名。
岡本選手が積極的に前を引き、それに池田選手が続き、その後ろに私、という位置取りを中心にして登坂区間をクリアしていきました。

周回コース最高地点に近づくにつれ積雪が多くなり、最高地点の周辺ではコース上に2~3cmほどは積もっている状態。
この積雪が日に当たることによって溶けるのか、それとも凍ってしまうのか。
周回ごとに走りの変化が求められると想定し、1周回目の下り区間に入ります。
Photo:Ikeda Sayako san
先ほどの落車でナーバスになってしまったのか、リズムよく下れず、コース最下地点に降りてくるころには、前の2人から10~20秒の遅れをとってしまう形となってしまいます。

最下地点からの登り返しが始まり、2周目突入といった頃からか、リアタイヤの接地感の違和感に気が付きます。
まさかと思い、タイヤを目視で確認すると、案の定パンクでした。

2人の見える位置まで、ひとまず踏み込み、2周回目へ。
その後、エア抜けが酷くなり、ストップしてパンク修理することを決意。

シーラントで塞ぐ方法はリスクがあったため、チューブを入れる方法を選択。
しかし、バルブコアや、CO2ボンベインフレータが凍ってしまっていたため、作業は難航。
口に咥えて、氷を溶かしたりと、思った以上に時間がかかってしましました。

修理中には、後続の山中選手がわざわざストップしてくださり、シーラント噴出道具を渡していただいたり、また他の選手にも心配していただいたりと、自転車から降りて止まっているにも関わらず、心は温かくなりました。

無事に修理を終え、レース復帰。
9~10分ほどのロスでしたが、この時点ではまだ身体的にも精神的にも元気で、先頭まで追い付くという気持ちもありました。

2周回目は、登りでのパフォーマンスを意識し、しっかり踏み込んでいく走りを意識。
また下り区間においても、1周回目よりもスムーズに下ることが出来ており、精神的にも安定していました。
2周回目の終わりで、4位の山中選手まで捉え、3周回目で3位まで浮上。
トップの岡本選手との差は8分という情報を得ます。

3周回目も2周回目と同様に、登りでしっかり踏み込む走りを意識。
しかし、2周目と3周目とプッシュしてしまうと、後半の4周目、5周目に必ずツケがくると想定しましたが、この時は後半のことなど気にしている余裕はありませんでした。
おまけに、追走に夢中になってしまったこともあり、ロクに補給を取らず、3周目の登坂最高地点までレースを進めてしまいました。
3周目の下りに入る前に、慌ててパワージェルを補給。
しかし、下りで頭がボーッとしてきたりと、明らかに2周目と比べ、パフォーマンスが落ちてしまっていました。

3周回目の終盤にて、トップ集団に居たはずの池田選手を捉えます。
どうやら落車してしまったようで、かなりペースが落ちていました。
この時点で2位に浮上。

3周目を終え、4周目へ。
トップの岡本選手とは、依然変わらず7分もの差。
最後まで何が起こるか分からないだけに、マイペースに切り替えレースを進めていきます。

ひとまずは、登り初めの前に、非常用として備えていたTopSpeedを補給。
集中力は取り戻しましたが、登っている中で、徐々に空腹状態に。
パワージェルを飲もうにも、液体が固まり始めてきて飲みづらい状態。
下りを前にして、一旦ストップし、ウエハースを補給しました。

4周目の下りを終え、いよいよ空腹状態は解消されたものの、根本的なエネルギー不足の状態。
上半身も疲労が見え始め、握力もほとんど無くなってしまった状態でした。

いよいよ、最終周回の5周目。
トップの岡本選手とは、10分の差に広がってしまい、追走はほぼ諦めひたすらマイペース走法で踏んでいきます。
その中でも、抜かしていくラップアウトした選手から沢山の激励をいただき、ペースはかなり落ちてしまったものの、気持ちで登坂区間を走行していきました。

コース最高地点まで辿り着き、いよいよあとは下るだけ、と思った矢先。
チェーンが度々落ちてしまうトラブル。
一旦ストップして、確認してみると、チェーンリングが凍ってしまっていました。
手で引っ掻いてもなかなか氷は取れず、口で咥えるにもそうはいかないので、どうしたものかと途方に暮れてしまいます。
このトラブルで5分ほどストップ。
結局は、無理やり乗車し、チェーンの張力で氷を取るという荒業でなんとかレースに復帰出来ました。

3度のアクシデントによるストップから、精神的にはボロボロの状態。
とてもレースをしているような感情ではありませんでしたが、ゴールに向けて1秒でも早くゴールしたいという気持ちだけはありました。

5周のループ区間を終え、いよいよフィニッシュラインへ。
順位に対する感情は全く無く、やっと終わる、と思う安堵の気持ちでした。
Photo:Ikeda Sayako san
王滝 冬の陣。2位で終えました。
Photo:Ikeda Sayako san
ゴール後は、初優勝の岡本選手の元へ。
私より、16分も先にフィニッシュしていたことを知り、素直に敬意の感情でした。

私がフィニッシュして4分後、池田選手、山中選手と続いてゴール。

お互いの健闘をたたえ合いました。
Photo:Ikeda Sayako san
11月初開催となった、SDA in 王滝。
殆どが未知の領域であったため、事前の準備では想定できなかった事象がレース中に多く起きてしまう結果となりました。

服装面に関して。
上半身は、半袖インナーシャツ、長袖インナーシャツ、冬物アウター、ウィンドベスト。
下半身は、冬物着圧タイツ、ビブショーツと起毛レッグウォーマー。
足元は、登山用のメリノウールソックス、シューズカバー、その内側に靴下用カイロ。
手元は、発熱素材インナー手袋、登山用アウター手袋。
頭はヘッドキャップ。
上記の服装で防寒に関しては、レース中の問題は全くありませんでした。

補給食に関して。(事前に補給に関して書かせてていただいております。)
レース中に取れたのは、750ml ドリンク(ウルトラミネラルタブレット×4、パワージェル×1)
パワージェル約3個分。
PowerBar ウエハース1個。
レース中に口にした補給食の総カロリーは、700kcalのみ。
事前に想定した量の半分も取ることが出来ませんでした。
これは、トラブル等の外部要因も去ることながら、メインで摂取するつもりのパワージェルが固まって飲みづらくなってしまった部分が大きく、事前の準備不足を物語りました。

自転車の機材に関して。
サイドをカットしパンクしたリアタイヤ、またフロントタイヤを含め、エア圧が高すぎたと振り返り感じました。
また、リアディレーラーやプーリー、カセットの一部や、チェーンリングが凍ってしまうのは完全に予想外でした。
凍結防止剤を散布しておかなかったことによる、事前準備不足がここでも伺えました。

上記の3点は、もしこういった極寒の中行われるエンデュランス系のレースがあった際の参考として上げました。
未知の領域でのレースは、成功した点よりも失敗してしまった点の方が重要となります。
補給食と、機材の失敗に関しては、今後もし同じようなレースがあった際には、十分に気を付けたい部分として記憶したいと思います。


終わりに、今回のレースは9月大会の延期として強行開催となってしまった部分が強かったものの、私自身としては、大きな怪我無くレースを終えられたことにホッとしています。
しかし、こうしてレースを無事に終えられるのも、開催していただいたパワースポーツさんを始め、多くのスタッフさんや、王滝村のボランティアさんと、多くの方の支えがあってこそかと、本大会は強く感じました。
この場をお借りして、お礼申し上げます。
誠にありがとうございました。

私自身の感想としては、優勝を狙っていた大会を落としてしまい、ショックな部分も大きいですが、日々の行いや練習でのおごりがそのままレースの結果として出てしまったのではないか、と感じています。
2018年の王滝では、挑戦者として、一から戻ってまた良い争いが出来ればと思います。

最後になりますが、極寒の中ご準備いただいたスタッフの皆様、ありがとうございました。
参加者の皆様、お疲れ様でした。

また来年の王滝で。

team PAXPROJCT  宮津

2017年11月9日木曜日

UCI-2 JCX#4 Starlight Cross in 幕張

UCI-2 JCX #4 starlight cross in 幕張

2017年11月3日(金・祝)開催

出走カテゴリ:Elite men (8 laps)

天候・コースコンディション:夜晴・ドライ/マッド

リザルト:5位/87名出走 (12名完走)

バイクメンテナンス・メカニック・サポート:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of  PAXPROJECT CX-DISC with garmin edge 520

Distance:22.3km  time:1°04'12"

Bike:PAXPROJECT CX-DISC (gearratio:42 × 11-28)

Wheel:Front PAXPROJECT AT24W-D / Rear PAXPROJECT CT38W-D

Tire:Front Challenge LIMUS TEAM EDITION 33c 1.8bar / Rear A.Dugast Small Bird 33c 1.8bar


今季シクロクロスレース3戦目として、JCX#4 スターライト幕張に参戦してきました。

前週に参戦した、JCX#3 寒河江ステージではUCIレース自己最高順位の4位で終えたものの、レース終盤の局面での集中力切れによるミスが目立ち、レース内容に対して満足のいかないレースではありました。
今回のスターライト幕張では、前戦のレースで課題となった、レースにおいての”集中力”を意識して臨みました。

一昨年から出場しているこのレースではあったものの、今回のコースはレースのUCI化に伴うコースレイアウトの変更があり、コースが反時計周りではなく、時計回りへと変更されました。
時計回りということは、必然的に右曲がりのコーナーが増えることを意味し、夜間で見えない路面と合わせて、どう対処していくのかがポイントとなりました。

夕方の試走時間に合わせて会場入りし、コースイン。
全体として舗装路、砂利、芝生、泥区間と、路面のバリエーションが多い印象にあり、ストレートではドライ路面なものの、コーナーではマッド路面であるという区間が多く見受けられました。
Photo; Saito san
ストレートでスピードが乗った勢いを、滑りやすいコーナーでどれだけ保つことが出来るのか。
暗闇で路面コンディションが正確に分からない状態において、どれだけブレーキを掛けないでコーナーを処理することが出来るのかが、今回のレースのカギと考え、スタートまで準備していきました。

スタート整列。ポジションは、最前列最右寄り。
18時30分。定刻通り、レーススタート。

スタートラップは、大きなミスを引き起こさないよう慎重に進めていきます。
その中でも、試走時と変化したポイントを把握しながら、慌てず、焦らず、各セクションをこなしていきました。

2周回目終了時は、9位で通過。

暗闇の中での視界が徐々に効くようになり、スリッピーなコーナーにおいてもバイクの挙動が徐々に掴め、精神的に高揚していきました。
Photo; Okamoto san
それとは裏腹に、もも裏に攣りそうな違和感が徐々に出始めてしまいます。
急激なペースアップや、降車時のラン動作に注意して、踏める区間ではしっかり踏む込む、脚を止める区間ではしっかり休める、といった変化の強い走りを意識して走りました。

その中でも、前方から下がってくる選手を捉えていき、確実にポジションを上げていきました。

6周回目終了時で、5位まで浮上。

前方の選手を追うべく、後方から上がってくる選手に目を向ける。
どの選手が前後にそれぞれ位置しているのか、概ね把握出来ていたので、その選手の得意区間と苦手区間を予想し、戦略を立て、こちらが大きなミスをしないよう集中して進めていきます。

最終周回前の7周回目に、少しプッシュ。
これにより、前方の選手にはより近づき、後方の選手とは差を広げることが出来ました。

しかし、進展はここまで。
最終周回は出し切るつもりで攻めたものの、無難にこなすだけとなってしまい、順位は変わらず。
最終的に、トップと2分08秒差の5位でのフィニッシュとなりました。
Photo; Abe san
今回のレースは、国内では珍しい夜間に行われるナイトレースではあったものの、スリッピーなセクションが多く、それに加えて路面が見えづらいという難しい要素が重なってしまいましたが、見えない路面をイメージを頼りにして走るという行為に関しては、レースを通してそれなりに強化できたのではないかと考えています。
しかし、スタート直後から2周回目までのスピードが乗らず、先頭グループとの差が開いてしまうことは、絶対的なスピード不足でもあり、序盤にある程度無理してもプッシュしなければ上位での争いに割って入れないということも、強く感じました。

JCX#3 寒河江ステージとは、また違った課題が今回のレースで浮き彫りになりましたが、全日本選手権までは気持ちを切らさず、しっかりシクロクロスに取り組んでいきたいと考えています。

また、今回はとりわけ大勢の方に競技を観ていただくことができましたが、その中で現状のパフォーマンスをしっかり発揮ことは、たくさんのご声援があったからこそであると思います。
チーム対するご声援も含め、沢山の応援をしていただき誠にありがとうございました。

次戦は、11月初開催のSDA in 王滝です。
しっかり寒さ対策をし、レースを楽しみましょう。

team PAXPROJECT  宮津

2017年11月2日木曜日

UCI-2 JCX #3 寒河江 stage

UCI-2 JCX #3 寒河江ステージ

2017年10月29日(日)開催

出走カテゴリ:Elite men (6 laps)

天候・コースコンディション:雨・マッド

リザルト:4位/63名出走 (30名完走)

バイクメンテナンス・メカニック・サポート:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of  PAXPROJECT CX-DISC with garmin edge 520

Distance:17.8km  time:1°06'27"  ave speed:16.1km/h

Bike:PAXPROJECT CX-DISC (gearratio:42 × 11-28)

 Wheel / Tire:PAXPROJECT AT24W-D / Challenge F:LIMUS TEAM EDITION 33c 1.8bar R:CHICANE TEAM EDITION 1.8bar


JCXシリーズ第3戦目、山形 寒河江ステージに参戦してきました。

私のメインであるMTBレースの Coupe du Jaon シリーズの全レースを終え、いよいよ冬季シーズンに突入。
前戦のJCX小貝川では、シクロクロスバイクの乗り方が全く分からず、レース以前の問題で苦戦していましたが、今回のレースは準備する期間がそれなりにあったため、比較的万全の状態で臨むことができました。

寒河江ステージのコースは、水辺に面した平坦な区間で行われるため、ドライであればハイペースなレース展開が予想されましたが、レース当日は雨による完全なマッドコンディション。

幸い、コースは直線区間が多く、シクロクロスバイクに乗り込んでいない私でも対応できるようなコースレイアウト。
レースにおいての差が出るポイントは、マッドコンディションでのコーナーワークの差ではなく、重たい泥を踏み倒す地脚がポイントとなるレースになりました。

本降りの雨の中、定刻通り 14時25分レースはスタート。

スタート直後の舗装路から、泥沼と化した斜めのキャンバー区間進入時は、一桁順位を確保出来ていたものの、大集団内では自分の思い描いたラインを全く走れず、徐々に失速し、この区間が終わるころには、20番手程の位置まで後退。

しかし、周囲の選手のペースがこの路面コンディションにしては速すぎるのではないかと考え、コース中盤以降は周囲の選手はペースが落ちるだろうと予測し、マイペースで淡々と踏んでいきます。

予測通り、周囲の選手のペースがコース中盤になるにつれ落ちてきたことを感じ取り、その後の区間で上手く前方に上がっていくことが出来ました。
1周回目終了時点で5位まで浮上。

2周回目に入り、集中力が徐々に高まっていく感覚がありました。
芝生に乗るか、泥の中にできた轍のラインをいくのか。
どのラインがベストであるかを、頭をフル回転させて考え、状況に応じて乗車できる区間も敢えて降車しタイムを稼いでいきます。
マッドレースに対する苦手意識はあったものの、重たい泥を踏み倒す地脚が試されるレースに対して、ポジティブな感情を持ちレースをしていました。
Photo; Saito san
その後も良い集中力を保ちながら、3位の選手を追走。

3周目後半で3位選手に追いつき、3位争いのパックに。
Photo; Kasukabe photo shop san
争った選手はプロのロード選手。
地脚勝負で勝ち目がないことは百も承知済みで、ゴール直前のセクションで前に居られさえすれば、コーナーワークで前に出て先にゴール出来ると考え、レースをプランニングしていきます。
しかし、私の方が劣る地脚が必要な区間での急激なペースアップ。
このコースでの私の方が劣る区間をすぐさま読み取られ、ウィークポイントの区間で引き離されそうになります。
駆け引きを行うのが 上手い、と素直に感じました。

4周目を終え、5周回目に入りついに私が、ウィークポイントでのペースアップに付いていけず引き離されてしまい、単独の4位に。

そこから一気に集中力も低下。

6周回目では、前に追いつきたい気持ちとは裏腹に、降車区間でのつまらないミスや、何もないキャンバーセクションで杭に引っかかり前転してしまうなど、集中力が切れてしまうことでパフォーマンスが下がってしまうことを痛感してしまいました。

最終的に、順位は変わらずの 4位でフィニッシュ。

UCI ポイント 15pt を獲得出来たものの、レース内容には不満が残り、表彰台まであと一歩であったところを逃してしまったことも含め、自分自身への甘さが出てしまいました。

今回のレースは、比較的高い集中状態で走ることが出来ていましたが、60分という時間において、この集中力が持続しないと満足行くレースが出来ないことは愚か、後半のペースダウンにも繋がってしまうことを痛感しました。
また、走法を生かした策として、乗車できた区間も敢えて降車しランニング区間を増やしたことは、後半の脚攣りの原因となってしまったものの、パックでの推移状態を壊すためのスパートの手法としては利用できると、今回のレースを通して実感出来ました。

今回のような地脚が試されるマッドレースは中々ありませんが、通常のマッドレースであれば、地脚よりもテクニック寄りに比重が置かれることになります。
高いレベルのテクニックを発揮するためには、やはり高い集中状態が必要となります。

バイクコントロールがMTBレースよりもよりシビアである、シクロクロスのレース。
この”集中力”という項目にフォーカスを置き、今後のレースに取り組んでいき、技術を磨いていきたいと考えております。
Photo; Saito san
After finish mud race
最後になりますが、悪天候のなか、サポートならびご声援頂き、ありがとうございました。

次戦は、スターライト幕張 となります。

team PAXPROJECT  宮津

2017年10月21日土曜日

Coupe du Japon CJ-1 富士見パノラマ (秋)

Coupe du Japon CJ-1 富士見

2017年10日15日(日)開催

出走カテゴリ:男子エリート(5 laps)

天候・コースコンディション:雨・マッド

リザルト:10位 / 67名出走(37名完走)

サポート・バイクメンテナンス・メカニック:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of PAXPROJECT FS-29er with garmin edge 520

Distance:24.6km time:1°29'49" ave speed:16.4km/h

Wheel:PAXPROJECT carbone fat rimtape less 

Tire:IRC tire front; SERAC XC  2.1 TLR 1.30bar, rear;MYTHOS XC 2.1 TLR 1.40bar

Race bike main component:SRAM XO1 eagle one by twelve system

Power data recording medium:SRAM XX1 Quark (wolftooth 34t)

Normalized power:314w TSS:110.0 work:1,298kJ

Energy food, drink:PowerGel Greenapple× 3, TOPSPEED mineral tablets


Coupe du Japon CJ-1 富士見パノラマ 秋大会に参戦してきました。

今回のレースは私にとって今年のCoupe du Japon シリーズ最終戦となるレースであり、今シーズンの成果が試されるであろう締めのレースでもありました。

決して得意なコースではない富士見ではあるものの、リザルトだけ重視するのであれば、上位に食い込みあわよくば入賞したいと考えつつも、レース前後の天候は雨。
確実に、ウェットないしはマッドなコースコンディションになるであろうことは、想像がつきました。

しかし、最終戦であるからこそやるからには少しでも上位を目指しレース前から最善を尽くそうと決めてレースに臨みました。

レース前日から、路面は既に若干のウェットコンディション。
試走段階では、幸い全日本選手権での路面コンディションに近かったため、選手権でのバイクセッティングデータをもとにバイクをセットアップしていき、試走段階での最良のバイク選択ならびセッテングができ高を括っていたところは正直ありました。

しかし、レース当日の路面状態はウェットではなく完全なマッドコンディション。

路面状態等の確認を怠ってしまい、試走段階とほぼ同じバイクセッティングでレース本番に臨むことになります。

レース前の身体の状態も、連戦の疲れもあるせいなのか良好とは言えない状態。
しかし、ウォームアップの内容は悪くなく、この時できる最良のアップは行えました。

レースは予定より10分遅れの、13時30分から。
周回数は6周回から5周回へと変更。
スタート位置は2列目中央から。

スタートは珍しくスムーズに決まり、最初のロックセクションは7番手で通過。
しかし、登りでは小さなミスを繰り返し、下りでは全くリズムに乗れず、順位は後退するばかり。

その後の2周回目は流石に吹っ切れ、徐々にリズムを取り戻しつつ前の選手が見える位置の10番手で推移します。
Photo; Ito san
完全なマッドコンディションに対応できていないセッティングではあるものの、しっかり踏み込めるセクションでは踏み込み、安全マージンを取る区間は確実にクリアし、順位をキープします。

それでも、急斜度な登り区間ではタイヤ選択・エア圧ミスもあり、トラクションが掛かりずらい状態。
乗れないと早急に判断した区間は素早く降車し、ランニング。

得意な急斜度の登りを封印され、苦手であるマッドコンディションの下りに苦戦する。
ひたすら我慢のレースでした。
Photo; Ito san
結局、順位変わらずの10位でフィニッシュ。
私の2017年 Coupe du Japon シリーズ戦を終えました。

今回は、苦手なマッドコンディションであるに加え、バッドな機材の選択が主な敗因と考えます。
しかし、苦手意識のあるマッドコンディションはいくらでも改善することが出来ますし、機材の選択も今後同じ過ちを繰り返さないための良い経験となりました。
今回のレースが決して無駄になることの無いよう、冬季シーズン、そして来シーズンに向け鍛錬を続けていきたいと思います。


2017年シーズン Coupe du Japon、振り返ってみればあっという間に終わってしまったような気がしますが、CJ-1 レースの表彰台3回と確実に成長できていることは強く実感出来ました。

CJ-1 一里野 表彰にて Photo; Ito san
とりわけ、CJ-1 一里野大会で優勝出来たことは、ホビーレーサーの私にとって何よりの収穫であり、確かな自信となりました。
更に、ワークスチームではないライダーでも、勝つことが出来る可能性を見いだすことできました。
この流れを是非他の選手にも継承していただきたく、CJ-1 での優勝を国内のMTBライダーの目指すべきひとつの目標としていただければ幸いであります。

MTBシーズンは11月のSDA王滝を残してほぼ終了となりますが、年内はシクロクロスレースに参戦していきますので、引き続きご声援の程よろしくお願いします。

team PAXPROJECT  宮津

2017年10月13日金曜日

UCI-2 JCX#1 取手 小貝川 stage

UCI-2 JCX #1 取手ステージ

2017年10月9日(月・祝)開催

出走カテゴリ:Elite men (11 laps)

天候・コースコンディション:晴れ・ドライ/ウェット

リザルト:9位/86名出走 (38名完走)

バイクメンテナンス・メカニック・サポート:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of  PAXPROJECT CX-DISC with garmin edge 520

Distance:28.9km  time:1°04'14"  ave speed:26.9km/h

Bike:PAXPROJECT CX-DISC (gearratio:42 × 11-28)

 Wheel / Tire:PAXPROJECT AT24W-D / Challenge F:LIMUS TEAM EDITION 33c 1.8bar R:CHICANE TEAM EDITION 1.7bar


今季シクロクロス初レースとして、JCXシリーズ初戦 取手ステージに参戦してきました。

私の今季のシクロクロスレースの位置付けは、いわばMTBの練習レース。
しかし、レースに出るならば一つでも上の順位を目指し真剣に取り組みたいという気持ちも勿論あります。

今回のレース前日には、福島県磐梯山麓で開催されたMTBホビーレース、ジンギスカップに参戦。
良きチームメイトと共に、約60分 NP340w の強度でしっかり追い込むことができ、そこでの良い流れを今大会へと繋げたいと考えレースに臨みました。

しかし、シクロクロスのレースバイクを受け取ったのは、レース前夜。
シクロクロス初戦どころか、シクロクロスに跨ることが約8ヵ月ぶりであり、普段のロードワークからMTBのフラットハンドルバーで行っているため、ドロップハンドルでの荷重コントロールをすっかり身体が忘れてしまったこともあり、本番当日のまさにぶっつけ本番の状態でレースに挑むことになりました。

当日の朝試走からコースイン。
コースを走行していくうちに、コーナーでの荷重の置き方、バイクコントロール等なんとなく思い出すことが出来たものの、レーシングスピードでの制御が完全に未知世界。
Photo; Saito san
レース序盤で感覚を取り戻し、中盤にかけて徐々にポジションアップを狙うべくして、レース終盤のパワーセクションで勝負するといったレースプランを立てスタートラインに並びました。

スタート時刻は12時30分。
スタート位置は、2列目右寄り。

ギア比を重く設定しすぎてしまったことが裏目に出て、スタートダッシュは出遅れ、10番手以降で第1コーナーへ。

その後も、身体には余裕があるものの、バイクの制御に不安を感じながら、オロオロした走りでレース序盤を進めていきます。
Photo; Sakai san
レース中盤、10位争いの4~5人パックになり積極的に前に出てレースを進めていきます。
MTBのレースではあまり見られないような、選手同士が接近した状態でのレースシーンに、久々ながらキツさを超えた楽しさまでも感じるほどの域で走っていました。
それでも、コーナーでのワンミスが命取りになってしまうことも百も承知。
プッシュする区間とマージンを確保する区間を見極め、周回ごとに尺度を変えながら他の選手の動向を伺い終盤の争いに備えました。
Photo; Sakai san
レース終盤になり、9位の選手が上位争いから脱落してそれを吸収。
最終周回前に、9~12位争いの4名パックの状態になり、最終周回を迎えます。

その前の周回までは、集団の先頭でレースを展開してた私も、最終周回は2番手に下がりスパートのタイミングを見計らいます。

前半の区間で差がつかず、決着はホームストレート裏のバックストレートに。
ギャップ後の未舗装路区間で、「じゃ、行きます」と一声掛け、私は一気にスパート。
45km/h を超えるまで一気にペースアップ。
流石に見逃してもらえたようで、この行動で単独9位に。
その後は、コーナーでのミスの無い走りと、立ち上がりの全力加速を意識して無難に攻めました。

無事に、9位でのフィニッシュ。

パックでの争いは制したものの、トップの選手からは2分以上もの遅れ。
もう少し、序盤の速い動きに対応したかったという気持ちや、オーバスピードでのコーナリングに躊躇してしまった点は否めませんが、それでもパックでのレースで得られた収穫は多く、今後のクロスでのレース、またMTBでのレースにも上手く繋げることが出来そうであり、とても充実したレースとなり無事に終えられ満足しております。

今季のシクロクロスシーズンは、参戦数も少なめに、控えめになってしまいそうですが、出場するからにはしっかり走り上の順位を目指したいと考えています。

最後になりますが、今回もたくさんのご声援ならびサポートありがとうございました。

team PAXPROJECT  宮津

2017年10月4日水曜日

Coupe du Japon CJ-1 白馬 snow-harp

Coupe du Japon CJ-1 白馬

2017年10月01日(日)開催

出走カテゴリ:男子エリート(6 laps)

天候・コースコンディション:晴れ・ドライ/マッド

リザルト:7位 / 67名出走(21名完走)

サポート・バイクメンテナンス・メカニック:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of PAXPROJECT XC-29er with garmin edge 520

Distance:26.3km time:1°32'13" ave speed:17.1km/h

Wheel:PAXPROJECT carbone fat rimtape less 

Tire:IRC tire front;MYTHOS XC TLR 1.4bar, rear;MYTHOS XC TLR 1.45bar

Race bike main component:SRAM XO1 eagle one by twelve system

Power data recording medium:SRAM XX1 Quark (wolftooth 34t)

Normalized power:333w TSS:128.0 work:1,337kJ

Energy food, drink:PowerGel banana × 2, TOPSPEED × 1, TOPSPEED mineral tablets


Copue du Japon CJ-1 白馬スノーハープ大会に参加してきました。

前週の CJ-1 妙高大会では2位に入賞出来たものの、レース内容に納得がいかず今回の白馬ではその反省を生かすようなレース内容にしたいと考えレースに臨みました。

前日の試走では、大きな変更があったコース前半部、昨年度も使用したコース後半部とセクションをそれぞれ分けてレースを攻略していきました。

日が当たる箇所はドライなものの、日陰であるシングルトラック内はマッドコンディション。
簡易舗装や砂利、芝生での転がりを選ぶか、シングルトラックでのコントロール性能を選ぶか。
どちらにも対応できるセッティングは流石に厳しいため、今回はタイヤの転がりを優先し、タイヤの選択、タイヤエア圧を調整していく考えでまとめ、前日試走を終えます。

当日は日差しの強い快晴。

レース前のウォーミングアップは、少し長めに時間を取り余裕をもって行いました。
通常の、3本ローラーからの実走という流れではなく、今回は実走からの3本ローラーという流れ。
理由は色々とありますが、結果論では今回はこのアップで成功。
スタート前の身体の状態は良く、落ち着いた状態でレースに臨むことができました。

レースは13時45分から。
スタート位置は2列目右寄り。

スタートは、前方の選手に上手く引っかかってしまい、20番手程と後ろからのスタートとなってしまいました。
かなり焦ってしまい無駄な動きが多く脚を使ってしまうものの、登坂最終地点までに落ち着いて8~9番手まで浮上出来ました。
その後は前日の試走のイメージでシングルトラックを下っていき、比較的身体に余裕のある状態でレースを進めていきました。

1周回目は9番手で終え、更に順位を上げるべくパワーセクションで前方の選手に追いつく勢いでペダルを踏んでいきます。

しかし、2周回目の第1 シングル後の用水路上を渡る区間で見事に前転。
幸い、膝を打撲した程度で済みましたが、その区間に対する恐怖心やマージンを確保したい理由から全体的にマッドコンディションでのパフォーマンスが下がってしまったように感じられました。
Photo; Ito san
その分登坂区間でのペースアップを狙うものの、スタート直後の無駄に脚力を使ってしまったせいもあるのか、いつものようなキレが無く、登坂でのリズムもあまり良くない状態でした。

3周目、4周目と多少の順位変動はあったものの、5周回目終了時は7位。

ラストラップの6周回目に入り、ペースを上げたいものの大腿部の攣りそうな違和感から登坂区間では我慢の走りを強いられ、思い切ったスパートが出来ず。
Photo; Ito san
下り区間では、大きなトラブルの無いよう無難にこなし、後方の選手とのタイムアドバンテージを上手く使いながら、7位をキープすることに専念しゴールを目指しました。

最終的に 7位でフィニッシュ。

理想としていた走りからは程遠く、スタート直後の行動が悔やまれますが、それも含めてレースでありそのことを想定してレースをプランニング出来ていなかった点は、まだまだ力不足であることを痛感しました。
それでも、コースコンディションに合わせたタイヤ選択、エア圧の設定、サスペンションの設定は、シーズン後半になり、かなり精度が上がってきていることは実感でき、春先から幾つかのレースを経験し、そういったノウハウは徐々に構築されていることも実感出来ました。

今シーズンもいよいよ大詰めですが、私の最終戦であるCJ-1 富士見に向けしっかり調子を維持していきたいと考えています。

最後になりますが、今回もご声援ならびサポートありがとうございました。

次戦は、福島 磐梯山麓開催のジンギスカップ、クロス開幕戦UCI-2 小貝川となります。

それでは。

team PAXPROJECT  宮津

2017年9月28日木曜日

Coupe du Japon CJ-1 妙高 杉ノ原

Coupe du Japon CJ-1 妙高

2017年9月23日(土)開催

出走カテゴリ:男子エリート(7 laps)

天候・コースコンディション:曇り/晴れ・ドライ/ウェット

リザルト:2位 / 55名出走(17名完走)

サポート・バイクメンテナンス・メカニック:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of PAXPROJECT XC-29er with garmin edge 520

Distance:23.5km time:1°08'59" ave speed:20.4km/h

Wheel:PAXPROJECT carbone fat rimtape less 

Tire:IRC tire front;MYTHOS XC TLR 1.45bar, rear;MIBRO marathon TL 1.5bar

Race bike main component:SRAM XO1 eagle one by twelve system

Power data recording medium:SRAM XX1 Quark (wolftooth 34t)

Normalized power:360w TSS:111.0 work:1,163kJ

Energy food, drink:PowerGel banana × 2, TOPSPEED × 1, TOPSPEED mineral tablets


Coupe du Japon CJ-1 妙高ステージに参戦してきました。

7月の全日本選手権後は、少し休息期間をはさみ、8月~9月上旬にかけて”持久力”という点にフォーカスを置き課題をもって練習に取り組んできました。

そんな中、シーズン後半戦においてひとつの目標と定めており、また本レース前週に開催予定であった SDA in 王滝120kmが台風の影響で中止となり、気持ちを作り直すことに少々苦労しましたが、本レースに向けてなんとか気持ちを切り替え臨むことが出来ました。

そんな前置きがありましたが、シーズン後半4連戦のスタートとして、上手くまとめることを考え本レースに臨みました。

前日の金曜日から現地に入り、順調に試走をこなしコースを攻略していきます。
妙高のコースは、ゲレンデでの走行区間が多く、平均速度が比較的速いコース。
それに伴い、登坂での急斜度と緩斜度のメリハリを意識した登り方を行い、登坂でのスピードを下りで殺さないようにリズム良く走ることを考え、コースを攻略していきました。

レース当日は曇天。
コースコンディションは、若干湿り気のあるドライコンディション。
バイクセッティングも、試走時とほぼ変えることなくそのままの状態で臨もうとしますが、Di2メインコンポのトラブル発生。
やむなく、ワイヤコンポでの出走を決断し、早急にコンポの移植作業を施していただき、事なきを得ました。

ウォームアップ前はドタバタしてしまいましたが、アップ時はかなり集中した状態で行うことができ、精神面の乱れも無く、比較的調子の良い状態でレースに臨むことが出来ました。

レースは13時30分から。
スタート位置は最前列左寄り。

スタートダッシュは珍しく成功。
6番手程でゲレンデ下りセクションへ。

1周回目の登りのせいもあり脚の掛かりが思わしくなく、動きが鈍い感覚はあったものの、焦らず上位へ上がっていきます。
Photo; Ito san
1周回目終了時は2位。

2周回目から、後方から上がってきたDECOJA RACING TEAM 中原選手との2名のパックとなり、ペースアップを狙うものの、先頭のSPECALIZED RACING 平林選手から徐々に離れてしまい、互いの動きを探り合う牽制状態に入ったように感じられました。

3周目、4周目とパックの状態で進むものの状況に変化のないままのイーブンペース。

4位以降の選手の姿が大きく見え始め、さすがに焦りを感じ、5周回目以降は登りで尺度を変えながらペースアップ。
この行動で単独の2位へ浮上し、3位以降の選手と20秒ほどのアドバンテージを得ますが、それでも気の抜けない状況。

6周回目の残り2周。
3位以降の選手の姿が確実に大きくなり始めるものの、なんとか逃げ切りたい心境。

登り区間では、緩斜度と急斜度での走り方にメリハリをつけ、下り区間はミスの無い速い走りを心掛け攻め続けます。

ラスト1周の7周回においても、集中力は維持できた状態。
Photo; Ito san
しっかりと出し切るイメージでゴールラインを目指しました。

トップの平林選手から遅れること3分。
2位でのゴールとなりました。


シーズン後半戦を占う初戦となった、本レース。
主力選手の欠場やトラブルがあったこともあり、久しぶりの表彰台に登ることが出来ましたが、70分のショートレースにも関わらず、トップの平林選手から約3分も離れてしまったことを考えると、私自身のレベルは所詮”その程度”のものと考えざるを得なくなってしまい、2位という順位を素直に喜べない私がいました。
しかし、レース前を含むレースの時間に幾つかの課題を新たに発見することができ、70分というレースではあったものの、内容の濃いレースではありました。
次週以降に続く連戦に向け、今回の課題を改善し繋げていきたいと考えております。
Photo; PAXCYCLE
最後になりましたが、今回もご声援ならびサポート頂きありがとうございました。

team PAXPROJECT 宮津

2017年7月25日火曜日

Mountain bike national championships race 2017 in Fujimi panorama

2017年 全日本MTB選手権大会

2017年7月23日(日)開催

出走カテゴリ:男子エリート(6 laps)

天候・コースコンディション:曇り・ウェット/マッド

リザルト:9位 / 81名出走(27名完走)

サポート・バイクメンテナンス・メカニック:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of PAXPROJECT XC-29er Di2 with garmin edge 520

Distance:26.76km time:1°42'02" ave speed:15.7km/h

wheel / tire:PAXPROJECT carbone fat rimtape less / IRC tire front:STINGO XC TLR 1.6 bar, rear:MYTHOS XC TLR 1.6bar

補給食 race before:ENERGIZE ベリー味 × 1,TOP SPEED × 1 / race::PowerGel レモンライム味 × 3


2017年 全日本MTB選手権大会に参戦してきました。

今年度から初のエリートカテゴリでのレース。
初年度ということもあり、勢いのある思い切ったレースをしたいと前々から考えていました。

それとは裏腹に、直前で行われたCJ-1 田沢湖での不調と、レースで発症した腰痛からくる大腿部全体の張りからくる登りでのパフォーマンスの低下。
6月末参戦したMTBマラソン世界選手権から、調子を維持したいという理由とともに、休養をほとんど取らない状態で本大会まで繋げてきたことが完全に裏目に出てしまいました。

それでも、田沢湖直後にバイクポジションの変更を行い、現段階で従来のように腰に負担の掛かる感覚は無くなり、レースに向けて確実な調整をしてきました。

今回の会場は、昨年と同様に富士見パノラマスキー場。
国内ならではの長い登りがメインのコース。
それに加え、レース当日は前夜の雨の影響からウェットコースコンディション。
登坂力のパワーと、滑る下り斜面での正確なバイクコントロールという、複合した要素が試されるレースとなりました。

レース前のアップでも、大腿の張りをほぐす程度がやっとの状態。
強い負荷をあまり入れず、脚を回すことをメインで行いました。

スタート時刻がCoupe du Japonより若干遅いため、レース1時間前にお腹に固形物を入れる目的で、PowerBar ENERGIZE ベリー味を食べます。
それでも腰の痛みに関しては、事前に代田夫妻にテーピングを施して頂いたこともあり、痛みの出ない状態。

レース開始10分前に、集中力を上げる目的でTOPSPEEDジェルを飲みます。
万全ではありませんでしたが、この時点でやれる限りの最善は尽くした状態でスタートラインに立つことが出来ました。

スタート時刻は14時30分。
スタート位置は2列目左寄り。
Photo by Sano san

スタートダッシュは比較的スムーズに決まり、最初のシングルトラック前は7位で通過しました。

しかし、その後の左コーナーに設置された丸太の段差区間で、リアを滑らせてしまい、本レース1回目の落車。
それでもまだ集中力はあり、後半に向けて順調に登りでのペースマネジメントを行うことが出来ていました。

1周回目は9位で終え、2周回目へ。
前方の選手との間隔から、7位までのジャンプアップを考えレースを進めていきます。

しかし、コース最高地点からの下りの途中、ゲレンデ直後のシングルトラック区間にてフロントを滑らせてしまい、本レース2回目の落車。
左半身を打ってしまったものの、冷静に立て直し復帰。
順位は9位のまま、3周回目に入ります。

さらに、スタートからのフィード直後のロックセクション後の切り返し。
右に切り込み切れず、左ハンドルが木に激突。
25km/hほど出ていた状態からの横っ飛びで、本レース3回目の落車。
左ブレーキの位置が曲がってしまい、右半身を強打。
脇腹が痛み、腕と脚から出血。
この落車は、さすがに冷静さを保っていられませんでした。

前の選手を追うことはおろか、後続との差を気にする余裕も消え、初めてレースを降りようかと考えました。
それでも、バイクに再び跨ると身体が痛むなりにしっかり走れている感触があり、レバーの曲がりも上手く修正することができ、外面的ではレース復帰できる状況ではありましたが、内面的には9位で落車してさらに後続に追いつかれそうな場面で、これから走る意味があるのかと考えてしまいます。
今年に入り、1番大きな落車をしてしまったのがよりによって全日本選手権。
自分自身が情けなさすぎて、負の感情の他出てきませんでした。

しかし、全日本選手権というレースで、ましてや2017年のレースは一生で一度しかない。
この選手権のために、私は走ってきたのだと考えると、絶対にレースを降りるわけにはいかないと強く感じました。

その後は、かろうじて復帰することができ、痛みも麻痺し始め、集中力も徐々に高まります。
下りは慎重に、その代わりに登りでしっかり出し切ろうというポジティブな思考に変えることができ、本来のレースモチベーションに戻りました。
Photo by Ito san

4周目、5周目と確実にこなし、最終周回へ。
速く走ろうという考えではなく、丁寧に確実に走ろうという思考で、登りではしっかり力を出し切るイメージで、下りでは各セクションを確実にクリアしていきました。

そして、最終コーナーを抜けゴールラインへ。
Photo by Ito san

エリート初年度の全日本選手権は9位で終えました。

反省や考察は置いておいて、まずはしっかりゴールしたことが今回の収穫でした。
今年に入り、3つのMTBマラソンレースを走っていることから、精神面はかなり強化されたのではないかとここにきて感じています。
しかし、スピード・テクニック・フィジカルといった、速く走るために必要な要素が全く足りていないことを目の当たりにし、シーズン後半に向け、また来年の全日本選手権に向けて、何をどうしなければならないのかも少しずつ見えてきています。

今年の目標である「飛躍」という言葉を胸に、今後のレースに向けてしっかり自分の弱さと向き合い、課題に取り組みたいと考えています。

最後になりますが、今回は特にチームの最高のサポート体制に感謝いたします。
そして、いつも応援してくださっている方々にもこの場をお借りしてお礼申し上げます。

今後とも、よろしくお願いいたします。


team PAXPROJECT  宮津 旭



2017年7月21日金曜日

Coupe du Japon CJ-1 秋田 田沢湖

2017年7月17日(月)開催

出走カテゴリ:男子エリート(5 laps)

天候・コースコンディション:曇り・ウェット/マッド

リザルト:7位 /44 名出走(14名完走)

サポート・バイクメンテナンス・メカニック:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of PAXPROJECT FS-29er Di2 with garmin edge 520

Distance:24.1km time:1°23'43" ave speed:17.3km/h

ave heartrate:170bpm max heartrate:184bpm

wheel / tire:PAXPROJECT carbone fat rimtape less / IRC tire front:STINGO XC TLR 1.5 bar, rear:MYTHOS XC TLR 1.5bar

  Normalized power:321w TSS:113.7 work:1,227kJ

 Power data recording medium:SRAM XX1 Quark (wolftooth 32t)


2017年全日本MTB選手権も迫る中、Coupe du Japon シリーズとしては初開催の、秋田 田沢湖でのレースに参戦してきました。

MTBマラソン世界選手権終了後から、登りでのパワースコアを上げられる練習を中心に取り組み、今大会前の時点では10分あたりの出力値が過去最高値となるようなパワーを出せるようになっていました。
しかし、全日本選手権直前にさらに多く練習したいと焦る気持ちなのか、レース直前で完全に疲労が抜けきっていない状態でレース本番を迎えてしまいました。

田沢湖のコースは、パワーとテクニカルの要素が複合したコースとなっており、また前日試走が中止になってしまうほどの大雨の影響でコースはほぼマッドコンディション。
シングルトラックの登りでのトラクションを優先してフルサスバイクのFS-29erをチョイスするものの、今思い起こせば、ハードテールバイクでも十分な気もしました。

レース当日は曇天。

アップのローラー時も、脚のダルさは残ったままの状態。
丁寧に仕上げるも、客観的に見れば上半身と下半身がリンクしていないペダリングしかできておらず、嫌な予感がしました。

レースは13時45分、定刻通りスタート。


スタート直後のゲレンデ坂では、まずまずの調子。
しかし、その直後からのシングルトラックでの登りから既にももが張りはじめてしまい、悪い予感は的中してしまいます。

1周回目終了時点は8位。
その後の2周回目の前半区間でトラブルを起こした選手も抜き、一時は4位まで浮上。


しかし、第二の問題が発生。
この経過時間の時点で予想していなかった腰痛が発生。
登りはもちろん、シングルトラックでバイクをコントロールする際にも腰が痛み、ここからは腰痛との戦いとなりました。

周回を重ねるも、痛みは軽減せず。
集中力も徐々に低下してしまい、全く追い込めず惰性で走っている認識はありました。
それの流れを変えられなかった自分自身の弱さ。
ただただ、耐えるだけのレースとなってしまいました。


最終的にトップの選手から5分以上遅れての7位でのフィニッシュ。
久々のマッドレースは、レース前の調整ミスと腰痛という悪い形で終えてしまいました。

今回のレースの敗因は、上記にもあるように直前の調整ミス、腰痛の2つが主であると考えています。
後者の原因については、レース終了後ポジションについてもう一度一から考え直し、最適解では無いかもしれませんが一つの答えを導き出し実行しています。

今週末はいよいよ全日本MTB選手権。
エリート初年度ということもあり、思い切ったレースをして自分自身の飛躍のきっかけにしたいと考えています。

最後になりますが、今回もご声援やサポートをして頂きありがとうございました。

team PAXPROJECT  宮津

Photo by. Tsumita san

2017年6月30日金曜日

UCI mountain bike marathon world championships 2017


UCI mountain bike marathon world championships

2017年6月25日(日)開催

出走カテゴリ:elite men(48.5km×2 laps = 97km)

天候・コースコンディション:晴れ・ドライ

リザルト:115位/176人出走(160人完走)

サポート・バイクメンテナンス:PAXPROJECT

Ride data of PAXPROJECT XC-29er Di2 with garmin edge 520

Distance:97.5km time:3°49'55"  ave speed:25.4km/h   elevation gain:2100m

wheel / tire:PAXPROJECT carbone fat rimtape less / IRC tire MIBRO for marathon TLR front&rear 1.8 bar

Ave power:251w  Normalized power:304w TSS:280 work:3,457kJ

Power data recording medium:SRAM XX1 Quark (wolftooth 34t)


6月25日 ドイツ-ジンゲンにて開催のMTBマラソン世界選手権に日本選手代表として参加させて頂きました。

日本国内では公式XCMレースが無いため、どのような競技性のレースであるのか認知度が低いですが、自転車ロードレースを未舗装路でかつ起伏が激しいコースがメインで行う競技であり、本場ヨーロッパではUCIシリーズが多く開催されるほどのメジャーな競技でもあります。

シーズン上半期の目標の一つとして考えていた今大会。
国内のCoupe du Japonシリーズにおいても優勝することができ、調子は上向きで、レースに向けての調整期間は順調にこなせていました。

ドイツに現地入りしてからも、時差ボケ等の環境変化による身体への影響が心配されましたが、影響はさほど無く、国内のレースと比較的近い状態でレースに臨むことが出来ました。

レースが行われたコースは、1周回48.5kmあたりの獲得標高1200mで、舗装路、砂利道、農道の芝生区間と3種類の路面のパターンが存在するコース。
1~2kmほどの短い登りと下り繰り返しであるものの、登り区間も長い場所で3~4kmと短く、常にペダルを回していることが要求され、全体で足を休められる区間が少なく、距離は全体で97kmなものの、ハイスピードで展開されるであろうコースレイアウトでした。
目標は50~100位以内と定め、レース当日までできる限りのことはやりました。

レース当日は曇天。
しかし、日中にかけて気温が上昇することが予想されため、想定レース時間に対して少し多めに補給を準備しレースに備えます。

各国のエース級ライダーばかりが出場するレースなだけあり、レース前のコールアップの段階から、会場の雰囲気に飲まれそうな緊張具合でした。

スタート位置は大体15列目の真ん中あたり。

10時20分(現地時間)男子エリートレースがスタート。

スタート直後からほぼ全開走。
集団の中ほどに位置し、上手く前方に上がろうと試みましたが、どのライダーも考えていることは同じなようで激しい位置取り争いがこの時点から起こっていました。
また集団落車のリスクを避けたかったため、どうしても守りの態勢に入ってしまいスタートポジションの順位をキープすることで精一杯でした。

道幅が一気に狭くなる左コーナー後のトンネルの下で、一気にスローダウン。
幸い後方で発生した落車には巻き込まれず、そこから本格的な登り区間のスタート。

登り区間が始まるも、周りのライダーとかろうじて同じスピードで走る程のペース。
決して私自身の調子が悪いのではなく、周りのライダーのレベルが”その程度”のものであり、この時点で世界選手権という舞台を走るライダーの脚力レベルを目の当たりにしました。

短い登りと下り繰り返しであるものの、登りで乱れた呼吸を整える間もなく、一気に下り区間へと入り、下り区間ではローテーションを組みながら、少しでもトップ集団との差を縮めるために緩い下り区間でもペダルは回し続ける状態。
身体的にも精神的にも、ほとんど余裕は無く、集団内の前のライダーについていくため必死でペダルを回します。

10km過ぎの登り区間で順位は目視で80~90位ほど。やっとトップの大集団に私の居た子集団がドッキングするものの、集団後方であるのでペースの変化が激しく、集団から離れたり、再び追いついたりの繰り返しで、この行為が、無駄に足を使ってしまっている感覚がありました。

マイペースで走ることは許されない、徐々に前に上がることは出来ず、かといって前のライダーとの距離を少しでも開けると、後ろのライダーから罵声や檄が飛んでくる。
一列帯の集団の走りに上手くペースを合わせることが要求されましたが、イマイチペースが嚙み合わず、細かいペースのアップダウンで徐々に体力を消耗していきました。
私自身で分かってはいたものの、序盤は明らかなオーバーペースでしたが、ここで引き下がるわけにはいかないという本心がありました。

Photo by : Norbert Mayer さん

25km地点あたりの少し長めの登り付近で、90位前後の順位。
この時点で既にトップ集団は遥か彼方へ、かろうじて第二集団が見える位置の子集団で展開します。
このあたりから早くも腰に痛みが出始め、集団内で痛みに耐えながらの走りが続きました。
しかし、集団から徐々に脱落。
脱落した選手同士で、また子集団が形成され、再びローテーションをしながらレースを進めていきました。

1周回目終了前のシングルトラック区間で、集団前方のドイツの選手が落車。
集団後方に位置していた私はすぐに反応出来ず、一旦ストップ。
この行為でしばらく単独走行状態に。

1周回目終了時点で105位。
この順位を告げられ愕然とするとともに、気負いのようなものが消え精神的に楽になるような感覚はありました。

2周回目は、前方から下がってきた選手や後方から上がってきた選手と共に、ペースダウンを抑えるべく進めていきますが、1周回目より明らかにペースガ落ちてしまっている感覚であるものの、周りのライダーから遅れるといったものは無く、周りのライダーも1周回目はオーバーペースであったことが伺えました。

腰の痛みもある時をピークに、そこから激痛は無くなり、やっと本来の走りが出来きるようになるものの、脚力は既にほとんど残っておらず、精神的にもかなり疲労している状態でした。

登りにおいても1周回目のようなパワーは出せず、ひたすら耐える我慢の走りを強いられました。
上位集団の争いからは脱落してしまったものの、順位を落とすことなく、1秒でも早くゴールし、しっかり完走しようという目標に切り替え淡々とペダルを回しました。

Photo by : Norbert Mayer さん

残り5kmあたりで後方から上がってきたグレートブリテンのライダーに背中を押され、一気にペースアップ。
2名でローテーションし競いながら、ゴールを目指しました。

そして、ゴール前の最後の直線へ。

初の世界選手権は115位という結果で終えました。


順位での目標を50~100位以内と定めていただけに、結果からみれば不満なものとなってしまいましたが、レース内容からみれば、序盤のハイペースにしっかり対応し攻めの走りをすることが出来た点については満足しています。

しかし、スタート直後のポジション取りや、集団内での位置取り、また登坂でのパワー不足や、後半のスタミナ切れといった、根本的なフィジカル面の弱さであったり、体力レベルの低さをヨーロッパのライダーと比較し実感しました。

今回のレースを全体的に考え、何が足りていて何が足りていなかったのか、また足りていなかった点はどう補えば改善されるのか、ということを考え直し、今後のレースに活かしたいと思っております。

日本選手団で
Photo : 門田さん
最後になりますが、日本からたくさんのご声援本当にありがとうございました。

次戦はCJ-1 田沢湖、そしてMTB全日本選手権となります。

今後ともよろしくお願いします。


team PAXPROJECT  宮津




2017年6月14日水曜日

Coupe du Japon CJ-1 白山 一里野

Coupe du Japon CJ-1 一里野

2017年6月11日(日)開催

出走カテゴリ:男子エリート(start loop + 6 laps)

天候・コースコンディション:晴れ・ドライ/マッド

リザルト:1位 / 66名出走(21名完走)

サポート・バイクメンテナンス・メカニック:PAXPROJECT

Ride data of PAXPROJECT XC-29er Di2 with garmin edge 520

Distance:24.8km time:1°17'25" ave speed:19.3km/h

ave heartrate:175bpm max heartrate:185bpm

wheel / tire:PAXPROJECT carbone fat rimtape less / IRC tire front:STINGO XC TLR 1.6 bar, rear:MYTHOS XC TLR 1.6bar

  Normalized power:335w TSS:114.9 work:1,172kJ

 Power data recording medium:SRAM XX1 Quark (wolftooth 32t)


Coupe du Japon CJ-1 一里野大会に参戦してきました。

SDA王滝からの連戦となった、CJ富士見パノラマステージでは思い描いていた走りが出来ず、どのようにすればさらに速く走ることができるのか、良い結果を出すことができるのか、と考え今大会に向けて調整してきました。

また、この一里野ステージは、昨年のレースにおいても3位に入賞しており、比較的相性が良く、単純な登りがメインなコースであるため、コースに対しての得意意識はありました。

さらに、いつものCJ戦であれば、3位以内入賞等あまり明確な目標を立てない私ですが、今回は調整段階において調子が良いと把握できたため、目標を”優勝”という高い位置に定め、多少のプレッシャーを感じながらレースに臨みました。


レース前日に午後から強い雨が降り、ドライコンディションであったコースが一気にマッドへと変化。

しかし、レース当日は快晴となり、ゲレンデ部分の地表はドライコンディションなものの、後半のシングルトラックは変わらずスリッピーなマッドコンディションという、路面コンディションを見極めたタイヤ選択、タイヤのエア圧設定が今回のポイントになりました。

私が重視したのは、ドライコンディションのゲレンデ区間より、マッドコンディションのシンングルトラック区間。
タイヤはフロントとリアと別のものを選択し、漕ぎが重くならなく、かつマッドコンディションに対応することが出来るタイヤを考え、選択しました。

レース前のアップでは、ローラーを回し身体を温める段階においても、脚が良く動き、上半身と下半身が上手くリンクし、無意識でもペダルを回せるほどの調子の良さでした。

過度な緊張や不安は少なく、精神面も安定した状態で、今日は”できる”というはっきりとは分からない何かを持ち、スタートラインに並びました。

レースは定刻通り、13時30分から。
スタート位置は最前列左寄り。


スタート直後は、なかなかペダルがはまらず、一時は15番手ほどに埋もれてしまいましたが、焦らず前を追い、その後のスタートラップ登り区間で6~7番手までポジションを上げます。

ファーストラップは6位で終え、その後も徐々に順位を上げ、2周回目のゲレンデ頂点区間の登りで2位まで浮上出来ました。
その後は、ブリヂストン アンカー サイクリングチームの沢田選手とランデブ状態になるものの、コース終盤のシングルトラック区間で5秒ほどの差を付けられてしまい、そのまま2周回目を終えます。

しかし、3周回目の序盤で沢田選手に追いつき、再びランデブ状態になります。


この3周回目、通常であれば一旦ペースを落ち着かせ、終盤に向け体力を温存したいという思考が働きますが、付け入るスキはそこにあるのかと考えました。

最終周回とそのラスト1周回前は、誰しもがペースを上げられるよう最大限努力をしますが、私の場合ラストスパートのキレがなく、また下り区間でのミスは後半の方が多いため、最終決戦に持ち込まれてしまうと勝ち目が薄くなってしまうと考え、レース中盤前には勝負を付けたいと今回は考えていました。

さらに、この3周回目においてペースを落とさない走りをするほか、もう一つ意識したことは、沢田選手の登りでの動きを観察するといった、動きパターンの把握でした。

 コース全体で考え、ゲレンデ頂点区間前の登りからの中盤から終盤にかけての区間は、沢田選手に遅れてしまうものの、序盤から中盤の区間は私の方が踏めていると3周回目時点で把握出来ました。
また、2周回目と3周回目を比較して、沢田選手のペースが落ちた区間、ペースが変わらない区間を確認し、4周目または5周回目のどのあたりの区間でスパートを掛けるのかを考え、レースを進めていきました。

3周回目を終え、4周回目へ。

周回直後の直登で一気に先頭へ。
スパートのタイミングは4周回目序盤と定めます。
舗装路の下りで少し息を整え、最下部からの登り区間で一気にペースを上げました。

この行動でフィード区間までに、10秒ほどのタイム差を得ます。
しかし、60秒ほどの差が欲しいと考えており、さらにペースを上げる意識で果敢に攻めました。

その後の5周回目、6周回目と単独首位状態に持ち込みレースの主導権を握ります。

周回を重ねるごとに、身体にも徐々に疲労が現れ、楽をしたいと考える思考が働き何度もペースを落としそうになります。

その中で思い浮かべたのは、過去の自分の情けない走りでした。
UCI marathon seriesでペースが落ちてしまい惰性でしか走れなかった自分。
今年のSDA王滝で一旦バイクから降りて立ち止まってしまった自分。
前々週のCJ富士見で精神的な負の感情に負けてしまった自分。

今回は自分に絶対負けたくない。

他の選手ではなく、本当の己に勝ちたい。
そう思い、必死でペダルを踏みこみました。


7周回目、ラストラップに入るも攻めの気持ちは変わらず。
登りにおいても、ひと区間ごとを大切にすべてを出し切る意識で、また下り区間も最速のベストラインで攻めます。
それでも、最後まで何が起こるか分からないレースであるだけに、最後のシングルトラックが終わるまでは油断はせず、集中して走りました。

終盤のシングルトラック区間を終え、ゲレンデを降り、勝利を確信。


Coupe du Japon CJ-1レースにおいて、初めての勝利を手に入れることが出来ました。

PAXPROJECTチームにおいても、そしてアマチュアのクラブチーム史上においても、Coupe du Japonが始まって以来の歴史を変えることができ、とても嬉しく思っております。


私が本格的にXCO競技に参戦し始めたのが、3年ほど前から。
国内の最高峰のエリートレースを走るようになったのは去年度から。
エリートレース2年目にして、掴み取った勝利ですが、現在所属しているPAXPROJECTチームに入っていなければ、このようなことは達成できなかったのではないかと考えています。

PAXPROJECTチームは、勢いのある若手選手と、経験やスキルのあるベテラン選手といった2パターンの選手がいます。
そのどちらの選手も共存できるのは、互いの強い部分、弱い部分をそれぞれ把握し、様々な視点から指摘をし合い、色々な意見を交換できるからなのではと考えております。
さらに、チーム環境においても、”ひとりでそれぞれの”ではなく、”ひとりはみんなのために”、”みんなはひとりのために”といった、他の選手に対しての思いやりのあるチーム内環境です。

チームの色々な方々に支えられてきたからこそ、今回の優勝があり、チーム全員で勝利を掴み取った瞬間だったのではないかと、振り返ってみて思っております。

ですが、私個人としてもチームとしても、今回の勝利に甘んじることなく、また次の1勝を掴み取るためにも、突き進んでいきます。


最後になりますが、沢山のご声援、最高のサポートをして頂き本当にありがとうございました。

これからも、ジャージの肩に刻まれた”Joy”という言葉を胸に、競技の全てを楽しめるライダーを目指し、精進します。

ありがとうございました。



team PAXPROJECT 宮津


Thanks photo: 伊東 様, 素晴らしい写真をありがとうございます。