2017年11月2日木曜日

UCI-2 JCX #3 寒河江 stage

UCI-2 JCX #3 寒河江ステージ

2017年10月29日(日)開催

出走カテゴリ:Elite men (6 laps)

天候・コースコンディション:雨・マッド

リザルト:4位/63名出走 (30名完走)

バイクメンテナンス・メカニック・サポート:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of  PAXPROJECT CX-DISC with garmin edge 520

Distance:17.8km  time:1°06'27"  ave speed:16.1km/h

Bike:PAXPROJECT CX-DISC (gearratio:42 × 11-28)

 Wheel / Tire:PAXPROJECT AT24W-D / Challenge F:LIMUS TEAM EDITION 33c 1.8bar R:CHICANE TEAM EDITION 1.8bar


JCXシリーズ第3戦目、山形 寒河江ステージに参戦してきました。

私のメインであるMTBレースの Coupe du Jaon シリーズの全レースを終え、いよいよ冬季シーズンに突入。
前戦のJCX小貝川では、シクロクロスバイクの乗り方が全く分からず、レース以前の問題で苦戦していましたが、今回のレースは準備する期間がそれなりにあったため、比較的万全の状態で臨むことができました。

寒河江ステージのコースは、水辺に面した平坦な区間で行われるため、ドライであればハイペースなレース展開が予想されましたが、レース当日は雨による完全なマッドコンディション。

幸い、コースは直線区間が多く、シクロクロスバイクに乗り込んでいない私でも対応できるようなコースレイアウト。
レースにおいての差が出るポイントは、マッドコンディションでのコーナーワークの差ではなく、重たい泥を踏み倒す地脚がポイントとなるレースになりました。

本降りの雨の中、定刻通り 14時25分レースはスタート。

スタート直後の舗装路から、泥沼と化した斜めのキャンバー区間進入時は、一桁順位を確保出来ていたものの、大集団内では自分の思い描いたラインを全く走れず、徐々に失速し、この区間が終わるころには、20番手程の位置まで後退。

しかし、周囲の選手のペースがこの路面コンディションにしては速すぎるのではないかと考え、コース中盤以降は周囲の選手はペースが落ちるだろうと予測し、マイペースで淡々と踏んでいきます。

予測通り、周囲の選手のペースがコース中盤になるにつれ落ちてきたことを感じ取り、その後の区間で上手く前方に上がっていくことが出来ました。
1周回目終了時点で5位まで浮上。

2周回目に入り、集中力が徐々に高まっていく感覚がありました。
芝生に乗るか、泥の中にできた轍のラインをいくのか。
どのラインがベストであるかを、頭をフル回転させて考え、状況に応じて乗車できる区間も敢えて降車しタイムを稼いでいきます。
マッドレースに対する苦手意識はあったものの、重たい泥を踏み倒す地脚が試されるレースに対して、ポジティブな感情を持ちレースをしていました。
Photo; Saito san
その後も良い集中力を保ちながら、3位の選手を追走。

3周目後半で3位選手に追いつき、3位争いのパックに。
Photo; Kasukabe photo shop san
争った選手はプロのロード選手。
地脚勝負で勝ち目がないことは百も承知済みで、ゴール直前のセクションで前に居られさえすれば、コーナーワークで前に出て先にゴール出来ると考え、レースをプランニングしていきます。
しかし、私の方が劣る地脚が必要な区間での急激なペースアップ。
このコースでの私の方が劣る区間をすぐさま読み取られ、ウィークポイントの区間で引き離されそうになります。
駆け引きを行うのが 上手い、と素直に感じました。

4周目を終え、5周回目に入りついに私が、ウィークポイントでのペースアップに付いていけず引き離されてしまい、単独の4位に。

そこから一気に集中力も低下。

6周回目では、前に追いつきたい気持ちとは裏腹に、降車区間でのつまらないミスや、何もないキャンバーセクションで杭に引っかかり前転してしまうなど、集中力が切れてしまうことでパフォーマンスが下がってしまうことを痛感してしまいました。

最終的に、順位は変わらずの 4位でフィニッシュ。

UCI ポイント 15pt を獲得出来たものの、レース内容には不満が残り、表彰台まであと一歩であったところを逃してしまったことも含め、自分自身への甘さが出てしまいました。

今回のレースは、比較的高い集中状態で走ることが出来ていましたが、60分という時間において、この集中力が持続しないと満足行くレースが出来ないことは愚か、後半のペースダウンにも繋がってしまうことを痛感しました。
また、走法を生かした策として、乗車できた区間も敢えて降車しランニング区間を増やしたことは、後半の脚攣りの原因となってしまったものの、パックでの推移状態を壊すためのスパートの手法としては利用できると、今回のレースを通して実感出来ました。

今回のような地脚が試されるマッドレースは中々ありませんが、通常のマッドレースであれば、地脚よりもテクニック寄りに比重が置かれることになります。
高いレベルのテクニックを発揮するためには、やはり高い集中状態が必要となります。

バイクコントロールがMTBレースよりもよりシビアである、シクロクロスのレース。
この”集中力”という項目にフォーカスを置き、今後のレースに取り組んでいき、技術を磨いていきたいと考えております。
Photo; Saito san
After finish mud race
最後になりますが、悪天候のなか、サポートならびご声援頂き、ありがとうございました。

次戦は、スターライト幕張 となります。

team PAXPROJECT  宮津

2017年10月21日土曜日

Coupe du Japon CJ-1 富士見パノラマ (秋)

Coupe du Japon CJ-1 富士見

2017年10日15日(日)開催

出走カテゴリ:男子エリート(5 laps)

天候・コースコンディション:雨・マッド

リザルト:10位 / 67名出走(37名完走)

サポート・バイクメンテナンス・メカニック:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of PAXPROJECT FS-29er with garmin edge 520

Distance:24.6km time:1°29'49" ave speed:16.4km/h

Wheel:PAXPROJECT carbone fat rimtape less 

Tire:IRC tire front; SERAC XC  2.1 TLR 1.30bar, rear;MYTHOS XC 2.1 TLR 1.40bar

Race bike main component:SRAM XO1 eagle one by twelve system

Power data recording medium:SRAM XX1 Quark (wolftooth 34t)

Normalized power:314w TSS:110.0 work:1,298kJ

Energy food, drink:PowerGel Greenapple× 3, TOPSPEED mineral tablets


Coupe du Japon CJ-1 富士見パノラマ 秋大会に参戦してきました。

今回のレースは私にとって今年のCoupe du Japon シリーズ最終戦となるレースであり、今シーズンの成果が試されるであろう締めのレースでもありました。

決して得意なコースではない富士見ではあるものの、リザルトだけ重視するのであれば、上位に食い込みあわよくば入賞したいと考えつつも、レース前後の天候は雨。
確実に、ウェットないしはマッドなコースコンディションになるであろうことは、想像がつきました。

しかし、最終戦であるからこそやるからには少しでも上位を目指しレース前から最善を尽くそうと決めてレースに臨みました。

レース前日から、路面は既に若干のウェットコンディション。
試走段階では、幸い全日本選手権での路面コンディションに近かったため、選手権でのバイクセッティングデータをもとにバイクをセットアップしていき、試走段階での最良のバイク選択ならびセッテングができ高を括っていたところは正直ありました。

しかし、レース当日の路面状態はウェットではなく完全なマッドコンディション。

路面状態等の確認を怠ってしまい、試走段階とほぼ同じバイクセッティングでレース本番に臨むことになります。

レース前の身体の状態も、連戦の疲れもあるせいなのか良好とは言えない状態。
しかし、ウォームアップの内容は悪くなく、この時できる最良のアップは行えました。

レースは予定より10分遅れの、13時30分から。
周回数は6周回から5周回へと変更。
スタート位置は2列目中央から。

スタートは珍しくスムーズに決まり、最初のロックセクションは7番手で通過。
しかし、登りでは小さなミスを繰り返し、下りでは全くリズムに乗れず、順位は後退するばかり。

その後の2周回目は流石に吹っ切れ、徐々にリズムを取り戻しつつ前の選手が見える位置の10番手で推移します。
Photo; Ito san
完全なマッドコンディションに対応できていないセッティングではあるものの、しっかり踏み込めるセクションでは踏み込み、安全マージンを取る区間は確実にクリアし、順位をキープします。

それでも、急斜度な登り区間ではタイヤ選択・エア圧ミスもあり、トラクションが掛かりずらい状態。
乗れないと早急に判断した区間は素早く降車し、ランニング。

得意な急斜度の登りを封印され、苦手であるマッドコンディションの下りに苦戦する。
ひたすら我慢のレースでした。
Photo; Ito san
結局、順位変わらずの10位でフィニッシュ。
私の2017年 Coupe du Japon シリーズ戦を終えました。

今回は、苦手なマッドコンディションであるに加え、バッドな機材の選択が主な敗因と考えます。
しかし、苦手意識のあるマッドコンディションはいくらでも改善することが出来ますし、機材の選択も今後同じ過ちを繰り返さないための良い経験となりました。
今回のレースが決して無駄になることの無いよう、冬季シーズン、そして来シーズンに向け鍛錬を続けていきたいと思います。


2017年シーズン Coupe du Japon、振り返ってみればあっという間に終わってしまったような気がしますが、CJ-1 レースの表彰台3回と確実に成長できていることは強く実感出来ました。

CJ-1 一里野 表彰にて Photo; Ito san
とりわけ、CJ-1 一里野大会で優勝出来たことは、ホビーレーサーの私にとって何よりの収穫であり、確かな自信となりました。
更に、ワークスチームではないライダーでも、勝つことが出来る可能性を見いだすことできました。
この流れを是非他の選手にも継承していただきたく、CJ-1 での優勝を国内のMTBライダーの目指すべきひとつの目標としていただければ幸いであります。

MTBシーズンは11月のSDA王滝を残してほぼ終了となりますが、年内はシクロクロスレースに参戦していきますので、引き続きご声援の程よろしくお願いします。

team PAXPROJECT  宮津

2017年10月13日金曜日

UCI-2 JCX#1 取手 小貝川 stage

UCI-2 JCX #1 取手ステージ

2017年10月9日(月・祝)開催

出走カテゴリ:Elite men (11 laps)

天候・コースコンディション:晴れ・ドライ/ウェット

リザルト:9位/86名出走 (38名完走)

バイクメンテナンス・メカニック・サポート:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of  PAXPROJECT CX-DISC with garmin edge 520

Distance:28.9km  time:1°04'14"  ave speed:26.9km/h

Bike:PAXPROJECT CX-DISC (gearratio:42 × 11-28)

 Wheel / Tire:PAXPROJECT AT24W-D / Challenge F:LIMUS TEAM EDITION 33c 1.8bar R:CHICANE TEAM EDITION 1.7bar


今季シクロクロス初レースとして、JCXシリーズ初戦 取手ステージに参戦してきました。

私の今季のシクロクロスレースの位置付けは、いわばMTBの練習レース。
しかし、レースに出るならば一つでも上の順位を目指し真剣に取り組みたいという気持ちも勿論あります。

今回のレース前日には、福島県磐梯山麓で開催されたMTBホビーレース、ジンギスカップに参戦。
良きチームメイトと共に、約60分 NP340w の強度でしっかり追い込むことができ、そこでの良い流れを今大会へと繋げたいと考えレースに臨みました。

しかし、シクロクロスのレースバイクを受け取ったのは、レース前夜。
シクロクロス初戦どころか、シクロクロスに跨ることが約8ヵ月ぶりであり、普段のロードワークからMTBのフラットハンドルバーで行っているため、ドロップハンドルでの荷重コントロールをすっかり身体が忘れてしまったこともあり、本番当日のまさにぶっつけ本番の状態でレースに挑むことになりました。

当日の朝試走からコースイン。
コースを走行していくうちに、コーナーでの荷重の置き方、バイクコントロール等なんとなく思い出すことが出来たものの、レーシングスピードでの制御が完全に未知世界。
Photo; Saito san
レース序盤で感覚を取り戻し、中盤にかけて徐々にポジションアップを狙うべくして、レース終盤のパワーセクションで勝負するといったレースプランを立てスタートラインに並びました。

スタート時刻は12時30分。
スタート位置は、2列目右寄り。

ギア比を重く設定しすぎてしまったことが裏目に出て、スタートダッシュは出遅れ、10番手以降で第1コーナーへ。

その後も、身体には余裕があるものの、バイクの制御に不安を感じながら、オロオロした走りでレース序盤を進めていきます。
Photo; Sakai san
レース中盤、10位争いの4~5人パックになり積極的に前に出てレースを進めていきます。
MTBのレースではあまり見られないような、選手同士が接近した状態でのレースシーンに、久々ながらキツさを超えた楽しさまでも感じるほどの域で走っていました。
それでも、コーナーでのワンミスが命取りになってしまうことも百も承知。
プッシュする区間とマージンを確保する区間を見極め、周回ごとに尺度を変えながら他の選手の動向を伺い終盤の争いに備えました。
Photo; Sakai san
レース終盤になり、9位の選手が上位争いから脱落してそれを吸収。
最終周回前に、9~12位争いの4名パックの状態になり、最終周回を迎えます。

その前の周回までは、集団の先頭でレースを展開してた私も、最終周回は2番手に下がりスパートのタイミングを見計らいます。

前半の区間で差がつかず、決着はホームストレート裏のバックストレートに。
ギャップ後の未舗装路区間で、「じゃ、行きます」と一声掛け、私は一気にスパート。
45km/h を超えるまで一気にペースアップ。
流石に見逃してもらえたようで、この行動で単独9位に。
その後は、コーナーでのミスの無い走りと、立ち上がりの全力加速を意識して無難に攻めました。

無事に、9位でのフィニッシュ。

パックでの争いは制したものの、トップの選手からは2分以上もの遅れ。
もう少し、序盤の速い動きに対応したかったという気持ちや、オーバスピードでのコーナリングに躊躇してしまった点は否めませんが、それでもパックでのレースで得られた収穫は多く、今後のクロスでのレース、またMTBでのレースにも上手く繋げることが出来そうであり、とても充実したレースとなり無事に終えられ満足しております。

今季のシクロクロスシーズンは、参戦数も少なめに、控えめになってしまいそうですが、出場するからにはしっかり走り上の順位を目指したいと考えています。

最後になりますが、今回もたくさんのご声援ならびサポートありがとうございました。

team PAXPROJECT  宮津

2017年10月4日水曜日

Coupe du Japon CJ-1 白馬 snow-harp

Coupe du Japon CJ-1 白馬

2017年10月01日(日)開催

出走カテゴリ:男子エリート(6 laps)

天候・コースコンディション:晴れ・ドライ/マッド

リザルト:7位 / 67名出走(21名完走)

サポート・バイクメンテナンス・メカニック:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of PAXPROJECT XC-29er with garmin edge 520

Distance:26.3km time:1°32'13" ave speed:17.1km/h

Wheel:PAXPROJECT carbone fat rimtape less 

Tire:IRC tire front;MYTHOS XC TLR 1.4bar, rear;MYTHOS XC TLR 1.45bar

Race bike main component:SRAM XO1 eagle one by twelve system

Power data recording medium:SRAM XX1 Quark (wolftooth 34t)

Normalized power:333w TSS:128.0 work:1,337kJ

Energy food, drink:PowerGel banana × 2, TOPSPEED × 1, TOPSPEED mineral tablets


Copue du Japon CJ-1 白馬スノーハープ大会に参加してきました。

前週の CJ-1 妙高大会では2位に入賞出来たものの、レース内容に納得がいかず今回の白馬ではその反省を生かすようなレース内容にしたいと考えレースに臨みました。

前日の試走では、大きな変更があったコース前半部、昨年度も使用したコース後半部とセクションをそれぞれ分けてレースを攻略していきました。

日が当たる箇所はドライなものの、日陰であるシングルトラック内はマッドコンディション。
簡易舗装や砂利、芝生での転がりを選ぶか、シングルトラックでのコントロール性能を選ぶか。
どちらにも対応できるセッティングは流石に厳しいため、今回はタイヤの転がりを優先し、タイヤの選択、タイヤエア圧を調整していく考えでまとめ、前日試走を終えます。

当日は日差しの強い快晴。

レース前のウォーミングアップは、少し長めに時間を取り余裕をもって行いました。
通常の、3本ローラーからの実走という流れではなく、今回は実走からの3本ローラーという流れ。
理由は色々とありますが、結果論では今回はこのアップで成功。
スタート前の身体の状態は良く、落ち着いた状態でレースに臨むことができました。

レースは13時45分から。
スタート位置は2列目右寄り。

スタートは、前方の選手に上手く引っかかってしまい、20番手程と後ろからのスタートとなってしまいました。
かなり焦ってしまい無駄な動きが多く脚を使ってしまうものの、登坂最終地点までに落ち着いて8~9番手まで浮上出来ました。
その後は前日の試走のイメージでシングルトラックを下っていき、比較的身体に余裕のある状態でレースを進めていきました。

1周回目は9番手で終え、更に順位を上げるべくパワーセクションで前方の選手に追いつく勢いでペダルを踏んでいきます。

しかし、2周回目の第1 シングル後の用水路上を渡る区間で見事に前転。
幸い、膝を打撲した程度で済みましたが、その区間に対する恐怖心やマージンを確保したい理由から全体的にマッドコンディションでのパフォーマンスが下がってしまったように感じられました。
Photo; Ito san
その分登坂区間でのペースアップを狙うものの、スタート直後の無駄に脚力を使ってしまったせいもあるのか、いつものようなキレが無く、登坂でのリズムもあまり良くない状態でした。

3周目、4周目と多少の順位変動はあったものの、5周回目終了時は7位。

ラストラップの6周回目に入り、ペースを上げたいものの大腿部の攣りそうな違和感から登坂区間では我慢の走りを強いられ、思い切ったスパートが出来ず。
Photo; Ito san
下り区間では、大きなトラブルの無いよう無難にこなし、後方の選手とのタイムアドバンテージを上手く使いながら、7位をキープすることに専念しゴールを目指しました。

最終的に 7位でフィニッシュ。

理想としていた走りからは程遠く、スタート直後の行動が悔やまれますが、それも含めてレースでありそのことを想定してレースをプランニング出来ていなかった点は、まだまだ力不足であることを痛感しました。
それでも、コースコンディションに合わせたタイヤ選択、エア圧の設定、サスペンションの設定は、シーズン後半になり、かなり精度が上がってきていることは実感でき、春先から幾つかのレースを経験し、そういったノウハウは徐々に構築されていることも実感出来ました。

今シーズンもいよいよ大詰めですが、私の最終戦であるCJ-1 富士見に向けしっかり調子を維持していきたいと考えています。

最後になりますが、今回もご声援ならびサポートありがとうございました。

次戦は、福島 磐梯山麓開催のジンギスカップ、クロス開幕戦UCI-2 小貝川となります。

それでは。

team PAXPROJECT  宮津

2017年9月28日木曜日

Coupe du Japon CJ-1 妙高 杉ノ原

Coupe du Japon CJ-1 妙高

2017年9月23日(土)開催

出走カテゴリ:男子エリート(7 laps)

天候・コースコンディション:曇り/晴れ・ドライ/ウェット

リザルト:2位 / 55名出走(17名完走)

サポート・バイクメンテナンス・メカニック:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of PAXPROJECT XC-29er with garmin edge 520

Distance:23.5km time:1°08'59" ave speed:20.4km/h

Wheel:PAXPROJECT carbone fat rimtape less 

Tire:IRC tire front;MYTHOS XC TLR 1.45bar, rear;MIBRO marathon TL 1.5bar

Race bike main component:SRAM XO1 eagle one by twelve system

Power data recording medium:SRAM XX1 Quark (wolftooth 34t)

Normalized power:360w TSS:111.0 work:1,163kJ

Energy food, drink:PowerGel banana × 2, TOPSPEED × 1, TOPSPEED mineral tablets


Coupe du Japon CJ-1 妙高ステージに参戦してきました。

7月の全日本選手権後は、少し休息期間をはさみ、8月~9月上旬にかけて”持久力”という点にフォーカスを置き課題をもって練習に取り組んできました。

そんな中、シーズン後半戦においてひとつの目標と定めており、また本レース前週に開催予定であった SDA in 王滝120kmが台風の影響で中止となり、気持ちを作り直すことに少々苦労しましたが、本レースに向けてなんとか気持ちを切り替え臨むことが出来ました。

そんな前置きがありましたが、シーズン後半4連戦のスタートとして、上手くまとめることを考え本レースに臨みました。

前日の金曜日から現地に入り、順調に試走をこなしコースを攻略していきます。
妙高のコースは、ゲレンデでの走行区間が多く、平均速度が比較的速いコース。
それに伴い、登坂での急斜度と緩斜度のメリハリを意識した登り方を行い、登坂でのスピードを下りで殺さないようにリズム良く走ることを考え、コースを攻略していきました。

レース当日は曇天。
コースコンディションは、若干湿り気のあるドライコンディション。
バイクセッティングも、試走時とほぼ変えることなくそのままの状態で臨もうとしますが、Di2メインコンポのトラブル発生。
やむなく、ワイヤコンポでの出走を決断し、早急にコンポの移植作業を施していただき、事なきを得ました。

ウォームアップ前はドタバタしてしまいましたが、アップ時はかなり集中した状態で行うことができ、精神面の乱れも無く、比較的調子の良い状態でレースに臨むことが出来ました。

レースは13時30分から。
スタート位置は最前列左寄り。

スタートダッシュは珍しく成功。
6番手程でゲレンデ下りセクションへ。

1周回目の登りのせいもあり脚の掛かりが思わしくなく、動きが鈍い感覚はあったものの、焦らず上位へ上がっていきます。
Photo; Ito san
1周回目終了時は2位。

2周回目から、後方から上がってきたDECOJA RACING TEAM 中原選手との2名のパックとなり、ペースアップを狙うものの、先頭のSPECALIZED RACING 平林選手から徐々に離れてしまい、互いの動きを探り合う牽制状態に入ったように感じられました。

3周目、4周目とパックの状態で進むものの状況に変化のないままのイーブンペース。

4位以降の選手の姿が大きく見え始め、さすがに焦りを感じ、5周回目以降は登りで尺度を変えながらペースアップ。
この行動で単独の2位へ浮上し、3位以降の選手と20秒ほどのアドバンテージを得ますが、それでも気の抜けない状況。

6周回目の残り2周。
3位以降の選手の姿が確実に大きくなり始めるものの、なんとか逃げ切りたい心境。

登り区間では、緩斜度と急斜度での走り方にメリハリをつけ、下り区間はミスの無い速い走りを心掛け攻め続けます。

ラスト1周の7周回においても、集中力は維持できた状態。
Photo; Ito san
しっかりと出し切るイメージでゴールラインを目指しました。

トップの平林選手から遅れること3分。
2位でのゴールとなりました。


シーズン後半戦を占う初戦となった、本レース。
主力選手の欠場やトラブルがあったこともあり、久しぶりの表彰台に登ることが出来ましたが、70分のショートレースにも関わらず、トップの平林選手から約3分も離れてしまったことを考えると、私自身のレベルは所詮”その程度”のものと考えざるを得なくなってしまい、2位という順位を素直に喜べない私がいました。
しかし、レース前を含むレースの時間に幾つかの課題を新たに発見することができ、70分というレースではあったものの、内容の濃いレースではありました。
次週以降に続く連戦に向け、今回の課題を改善し繋げていきたいと考えております。
Photo; PAXCYCLE
最後になりましたが、今回もご声援ならびサポート頂きありがとうございました。

team PAXPROJECT 宮津

2017年7月25日火曜日

Mountain bike national championships race 2017 in Fujimi panorama

2017年 全日本MTB選手権大会

2017年7月23日(日)開催

出走カテゴリ:男子エリート(6 laps)

天候・コースコンディション:曇り・ウェット/マッド

リザルト:9位 / 81名出走(27名完走)

サポート・バイクメンテナンス・メカニック:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of PAXPROJECT XC-29er Di2 with garmin edge 520

Distance:26.76km time:1°42'02" ave speed:15.7km/h

wheel / tire:PAXPROJECT carbone fat rimtape less / IRC tire front:STINGO XC TLR 1.6 bar, rear:MYTHOS XC TLR 1.6bar

補給食 race before:ENERGIZE ベリー味 × 1,TOP SPEED × 1 / race::PowerGel レモンライム味 × 3


2017年 全日本MTB選手権大会に参戦してきました。

今年度から初のエリートカテゴリでのレース。
初年度ということもあり、勢いのある思い切ったレースをしたいと前々から考えていました。

それとは裏腹に、直前で行われたCJ-1 田沢湖での不調と、レースで発症した腰痛からくる大腿部全体の張りからくる登りでのパフォーマンスの低下。
6月末参戦したMTBマラソン世界選手権から、調子を維持したいという理由とともに、休養をほとんど取らない状態で本大会まで繋げてきたことが完全に裏目に出てしまいました。

それでも、田沢湖直後にバイクポジションの変更を行い、現段階で従来のように腰に負担の掛かる感覚は無くなり、レースに向けて確実な調整をしてきました。

今回の会場は、昨年と同様に富士見パノラマスキー場。
国内ならではの長い登りがメインのコース。
それに加え、レース当日は前夜の雨の影響からウェットコースコンディション。
登坂力のパワーと、滑る下り斜面での正確なバイクコントロールという、複合した要素が試されるレースとなりました。

レース前のアップでも、大腿の張りをほぐす程度がやっとの状態。
強い負荷をあまり入れず、脚を回すことをメインで行いました。

スタート時刻がCoupe du Japonより若干遅いため、レース1時間前にお腹に固形物を入れる目的で、PowerBar ENERGIZE ベリー味を食べます。
それでも腰の痛みに関しては、事前に代田夫妻にテーピングを施して頂いたこともあり、痛みの出ない状態。

レース開始10分前に、集中力を上げる目的でTOPSPEEDジェルを飲みます。
万全ではありませんでしたが、この時点でやれる限りの最善は尽くした状態でスタートラインに立つことが出来ました。

スタート時刻は14時30分。
スタート位置は2列目左寄り。
Photo by Sano san

スタートダッシュは比較的スムーズに決まり、最初のシングルトラック前は7位で通過しました。

しかし、その後の左コーナーに設置された丸太の段差区間で、リアを滑らせてしまい、本レース1回目の落車。
それでもまだ集中力はあり、後半に向けて順調に登りでのペースマネジメントを行うことが出来ていました。

1周回目は9位で終え、2周回目へ。
前方の選手との間隔から、7位までのジャンプアップを考えレースを進めていきます。

しかし、コース最高地点からの下りの途中、ゲレンデ直後のシングルトラック区間にてフロントを滑らせてしまい、本レース2回目の落車。
左半身を打ってしまったものの、冷静に立て直し復帰。
順位は9位のまま、3周回目に入ります。

さらに、スタートからのフィード直後のロックセクション後の切り返し。
右に切り込み切れず、左ハンドルが木に激突。
25km/hほど出ていた状態からの横っ飛びで、本レース3回目の落車。
左ブレーキの位置が曲がってしまい、右半身を強打。
脇腹が痛み、腕と脚から出血。
この落車は、さすがに冷静さを保っていられませんでした。

前の選手を追うことはおろか、後続との差を気にする余裕も消え、初めてレースを降りようかと考えました。
それでも、バイクに再び跨ると身体が痛むなりにしっかり走れている感触があり、レバーの曲がりも上手く修正することができ、外面的ではレース復帰できる状況ではありましたが、内面的には9位で落車してさらに後続に追いつかれそうな場面で、これから走る意味があるのかと考えてしまいます。
今年に入り、1番大きな落車をしてしまったのがよりによって全日本選手権。
自分自身が情けなさすぎて、負の感情の他出てきませんでした。

しかし、全日本選手権というレースで、ましてや2017年のレースは一生で一度しかない。
この選手権のために、私は走ってきたのだと考えると、絶対にレースを降りるわけにはいかないと強く感じました。

その後は、かろうじて復帰することができ、痛みも麻痺し始め、集中力も徐々に高まります。
下りは慎重に、その代わりに登りでしっかり出し切ろうというポジティブな思考に変えることができ、本来のレースモチベーションに戻りました。
Photo by Ito san

4周目、5周目と確実にこなし、最終周回へ。
速く走ろうという考えではなく、丁寧に確実に走ろうという思考で、登りではしっかり力を出し切るイメージで、下りでは各セクションを確実にクリアしていきました。

そして、最終コーナーを抜けゴールラインへ。
Photo by Ito san

エリート初年度の全日本選手権は9位で終えました。

反省や考察は置いておいて、まずはしっかりゴールしたことが今回の収穫でした。
今年に入り、3つのMTBマラソンレースを走っていることから、精神面はかなり強化されたのではないかとここにきて感じています。
しかし、スピード・テクニック・フィジカルといった、速く走るために必要な要素が全く足りていないことを目の当たりにし、シーズン後半に向け、また来年の全日本選手権に向けて、何をどうしなければならないのかも少しずつ見えてきています。

今年の目標である「飛躍」という言葉を胸に、今後のレースに向けてしっかり自分の弱さと向き合い、課題に取り組みたいと考えています。

最後になりますが、今回は特にチームの最高のサポート体制に感謝いたします。
そして、いつも応援してくださっている方々にもこの場をお借りしてお礼申し上げます。

今後とも、よろしくお願いいたします。


team PAXPROJECT  宮津 旭



2017年7月21日金曜日

Coupe du Japon CJ-1 秋田 田沢湖

2017年7月17日(月)開催

出走カテゴリ:男子エリート(5 laps)

天候・コースコンディション:曇り・ウェット/マッド

リザルト:7位 /44 名出走(14名完走)

サポート・バイクメンテナンス・メカニック:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of PAXPROJECT FS-29er Di2 with garmin edge 520

Distance:24.1km time:1°23'43" ave speed:17.3km/h

ave heartrate:170bpm max heartrate:184bpm

wheel / tire:PAXPROJECT carbone fat rimtape less / IRC tire front:STINGO XC TLR 1.5 bar, rear:MYTHOS XC TLR 1.5bar

  Normalized power:321w TSS:113.7 work:1,227kJ

 Power data recording medium:SRAM XX1 Quark (wolftooth 32t)


2017年全日本MTB選手権も迫る中、Coupe du Japon シリーズとしては初開催の、秋田 田沢湖でのレースに参戦してきました。

MTBマラソン世界選手権終了後から、登りでのパワースコアを上げられる練習を中心に取り組み、今大会前の時点では10分あたりの出力値が過去最高値となるようなパワーを出せるようになっていました。
しかし、全日本選手権直前にさらに多く練習したいと焦る気持ちなのか、レース直前で完全に疲労が抜けきっていない状態でレース本番を迎えてしまいました。

田沢湖のコースは、パワーとテクニカルの要素が複合したコースとなっており、また前日試走が中止になってしまうほどの大雨の影響でコースはほぼマッドコンディション。
シングルトラックの登りでのトラクションを優先してフルサスバイクのFS-29erをチョイスするものの、今思い起こせば、ハードテールバイクでも十分な気もしました。

レース当日は曇天。

アップのローラー時も、脚のダルさは残ったままの状態。
丁寧に仕上げるも、客観的に見れば上半身と下半身がリンクしていないペダリングしかできておらず、嫌な予感がしました。

レースは13時45分、定刻通りスタート。


スタート直後のゲレンデ坂では、まずまずの調子。
しかし、その直後からのシングルトラックでの登りから既にももが張りはじめてしまい、悪い予感は的中してしまいます。

1周回目終了時点は8位。
その後の2周回目の前半区間でトラブルを起こした選手も抜き、一時は4位まで浮上。


しかし、第二の問題が発生。
この経過時間の時点で予想していなかった腰痛が発生。
登りはもちろん、シングルトラックでバイクをコントロールする際にも腰が痛み、ここからは腰痛との戦いとなりました。

周回を重ねるも、痛みは軽減せず。
集中力も徐々に低下してしまい、全く追い込めず惰性で走っている認識はありました。
それの流れを変えられなかった自分自身の弱さ。
ただただ、耐えるだけのレースとなってしまいました。


最終的にトップの選手から5分以上遅れての7位でのフィニッシュ。
久々のマッドレースは、レース前の調整ミスと腰痛という悪い形で終えてしまいました。

今回のレースの敗因は、上記にもあるように直前の調整ミス、腰痛の2つが主であると考えています。
後者の原因については、レース終了後ポジションについてもう一度一から考え直し、最適解では無いかもしれませんが一つの答えを導き出し実行しています。

今週末はいよいよ全日本MTB選手権。
エリート初年度ということもあり、思い切ったレースをして自分自身の飛躍のきっかけにしたいと考えています。

最後になりますが、今回もご声援やサポートをして頂きありがとうございました。

team PAXPROJECT  宮津

Photo by. Tsumita san