2017年7月25日火曜日

Mountain bike national championships race 2017 in Fujimi panorama

2017年 全日本MTB選手権大会

2017年7月23日(日)開催

出走カテゴリ:男子エリート(6 laps)

天候・コースコンディション:曇り・ウェット/マッド

リザルト:9位 / 81名出走(27名完走)

サポート・バイクメンテナンス・メカニック:PAXPROJECT, PowerBar

Ride data of PAXPROJECT XC-29er Di2 with garmin edge 520

Distance:26.76km time:1°42'02" ave speed:15.7km/h

wheel / tire:PAXPROJECT carbone fat rimtape less / IRC tire front:STINGO XC TLR 1.6 bar, rear:MYTHOS XC TLR 1.6bar

補給食 race before:ENERGIZE ベリー味 × 1,TOP SPEED × 1 / race::PowerGel レモンライム味 × 3


2017年 全日本MTB選手権大会に参戦してきました。

今年度から初のエリートカテゴリでのレース。
初年度ということもあり、勢いのある思い切ったレースをしたいと前々から考えていました。

それとは裏腹に、直前で行われたCJ-1 田沢湖での不調と、レースで発症した腰痛からくる大腿部全体の張りからくる登りでのパフォーマンスの低下。
6月末参戦したMTBマラソン世界選手権から、調子を維持したいという理由とともに、休養をほとんど取らない状態で本大会まで繋げてきたことが完全に裏目に出てしまいました。

それでも、田沢湖直後にバイクポジションの変更を行い、現段階で従来のように腰に負担の掛かる感覚は無くなり、レースに向けて確実な調整をしてきました。

今回の会場は、昨年と同様に富士見パノラマスキー場。
国内ならではの長い登りがメインのコース。
それに加え、レース当日は前夜の雨の影響からウェットコースコンディション。
登坂力のパワーと、滑る下り斜面での正確なバイクコントロールという、複合した要素が試されるレースとなりました。

レース前のアップでも、大腿の張りをほぐす程度がやっとの状態。
強い負荷をあまり入れず、脚を回すことをメインで行いました。

スタート時刻がCoupe du Japonより若干遅いため、レース1時間前にお腹に固形物を入れる目的で、PowerBar ENERGIZE ベリー味を食べます。
それでも腰の痛みに関しては、事前に代田夫妻にテーピングを施して頂いたこともあり、痛みの出ない状態。

レース開始10分前に、集中力を上げる目的でTOPSPEEDジェルを飲みます。
万全ではありませんでしたが、この時点でやれる限りの最善は尽くした状態でスタートラインに立つことが出来ました。

スタート時刻は14時30分。
スタート位置は2列目左寄り。
Photo by Sano san

スタートダッシュは比較的スムーズに決まり、最初のシングルトラック前は7位で通過しました。

しかし、その後の左コーナーに設置された丸太の段差区間で、リアを滑らせてしまい、本レース1回目の落車。
それでもまだ集中力はあり、後半に向けて順調に登りでのペースマネジメントを行うことが出来ていました。

1周回目は9位で終え、2周回目へ。
前方の選手との間隔から、7位までのジャンプアップを考えレースを進めていきます。

しかし、コース最高地点からの下りの途中、ゲレンデ直後のシングルトラック区間にてフロントを滑らせてしまい、本レース2回目の落車。
左半身を打ってしまったものの、冷静に立て直し復帰。
順位は9位のまま、3周回目に入ります。

さらに、スタートからのフィード直後のロックセクション後の切り返し。
右に切り込み切れず、左ハンドルが木に激突。
25km/hほど出ていた状態からの横っ飛びで、本レース3回目の落車。
左ブレーキの位置が曲がってしまい、右半身を強打。
脇腹が痛み、腕と脚から出血。
この落車は、さすがに冷静さを保っていられませんでした。

前の選手を追うことはおろか、後続との差を気にする余裕も消え、初めてレースを降りようかと考えました。
それでも、バイクに再び跨ると身体が痛むなりにしっかり走れている感触があり、レバーの曲がりも上手く修正することができ、外面的ではレース復帰できる状況ではありましたが、内面的には9位で落車してさらに後続に追いつかれそうな場面で、これから走る意味があるのかと考えてしまいます。
今年に入り、1番大きな落車をしてしまったのがよりによって全日本選手権。
自分自身が情けなさすぎて、負の感情の他出てきませんでした。

しかし、全日本選手権というレースで、ましてや2017年のレースは一生で一度しかない。
この選手権のために、私は走ってきたのだと考えると、絶対にレースを降りるわけにはいかないと強く感じました。

その後は、かろうじて復帰することができ、痛みも麻痺し始め、集中力も徐々に高まります。
下りは慎重に、その代わりに登りでしっかり出し切ろうというポジティブな思考に変えることができ、本来のレースモチベーションに戻りました。
Photo by Ito san

4周目、5周目と確実にこなし、最終周回へ。
速く走ろうという考えではなく、丁寧に確実に走ろうという思考で、登りではしっかり力を出し切るイメージで、下りでは各セクションを確実にクリアしていきました。

そして、最終コーナーを抜けゴールラインへ。
Photo by Ito san

エリート初年度の全日本選手権は9位で終えました。

反省や考察は置いておいて、まずはしっかりゴールしたことが今回の収穫でした。
今年に入り、3つのMTBマラソンレースを走っていることから、精神面はかなり強化されたのではないかとここにきて感じています。
しかし、スピード・テクニック・フィジカルといった、速く走るために必要な要素が全く足りていないことを目の当たりにし、シーズン後半に向け、また来年の全日本選手権に向けて、何をどうしなければならないのかも少しずつ見えてきています。

今年の目標である「飛躍」という言葉を胸に、今後のレースに向けてしっかり自分の弱さと向き合い、課題に取り組みたいと考えています。

最後になりますが、今回は特にチームの最高のサポート体制に感謝いたします。
そして、いつも応援してくださっている方々にもこの場をお借りしてお礼申し上げます。

今後とも、よろしくお願いいたします。


team PAXPROJECT  宮津 旭



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