2018年5月7日月曜日

Coupe du Japon CJ-1 びわ湖高島 朽木 stage

Coupe du Japon CJ-1  朽木

2018年5月4日(金)開催

出走カテゴリ:男子エリート (7 laps)

天候・コースコンディション:晴れ/雨・ドライ/ウェット

リザルト:1位/54名出走 (20名完走)

ピットサポート,メカニック・パーソナルサポート:PAXPROJECT・PowerBar,TopSpeed

Ride data of  PAXPROJECT XC-29er with SRM PC8

Bike:PAXPROJECT XC-29er (gearratio:34 × 10-50t)

Distance:28.0km  time:1°32'21"  ave speed:18.1km/h

Wheel:PAXPROJECT carbone fat rimtape less 

Tire:IRC tire MIBRO for MARATHON  1.7bar

Race bike main component:SRAM XX1 & XO1 eagle one by twelve system

Power data recording medium:SRAM XX1 Quark (wolftooth 34t)

Normalized power:364w TSS:147.0 work:1,620kJ

Ave heartrate:175bpm Max heartrate:188bpm

Energy food, drink:PowerGel × 3, TOPSPEED × 1, TOPSPEED mineral tablets


Coupe du Japon CJ-1 初戦、びわ湖朽木ステージに参戦してきました。

こちらでの報告が遅れましたが、4月より仕事の関係上、生まれ育った埼玉県を離れ、長野県王滝村に引っ越しました。
それに伴い、練習や生活といった日常を取り巻く環境がガラッと変わり、新しい生活が始まってから最初のレースということもあり、慎重に調整をしレースに臨みました。

また、昨年 2位だった相性の良いこの朽木のコース。
直前の調整でも、高調子であったため、目標を優勝と定め勝つために何が必要なのか、ということを考えながら練習をし、生活を送ってきました。

レース前日は生憎の雨模様。
昼過ぎに会場入りし、雨が上がり始めた午後からコースイン。
久しぶりのレースコースでの走行に加え、雨により滑りやすくなった路面に多少ばかり苦戦しましたが、無理のない範囲でコースを攻略していき、60分で3周回と短めに仕上げて、翌日に備えます。

レース当日は、晴れ時々曇りといった陽気。
しかし、風が強く吹く状態で、この風がレースにどう影響するのかがポイントになりました。

午前中のレースを走った選手から、コースコンディションの情報を聞いたり、実際にコースを見て回り、タイヤやエアのセッティングを決めていきました。
強い風や、ゲレンデ斜面に当たる日差しが強いことから、午後のレースにはほぼ路面は乾くと想定し、ドライ寄りのタイヤ、エア圧を設定。しかし、これが、レース中のネガティブ要素に働くとはこの時は考えられませんでした。

ウォームアップは、ローラー15分と強度高めの実走10分で仕上げ、スタートに備えます。

スタート位置は、2列目最左寄り。
定刻より10分遅れの、13時40分。男子エリート スタート。
Photo; Ito san
スタート直後は少し出遅れてしまったものの、第1シングルトラックの前までに 2位まで浮上。シングルトラック内でトップになり、その後は一旦落ち着きレースを進めていきます。
1周回目終了直前にチェーントラブルがあったものの、2周回目で再びトップに立ち、レースの主導権を握ります。

勝つこと前提でレースを進めていく中で、ポイントとなるのは、後続の選手を如何に諦めさせることができるか、如何にトップを追走する意思を無くさせるか、であると私は考えています。
今回は、その”完全に諦めさせる”ような行為を3~4周目にやろうと事前に考えており、2位以降の選手の様子を伺いながら、4周目を目安にペースを上げようと考えレースを進めます。

3周目以降は 今回2位でゴールされた、drawer THE RACING の小野寺選手との争いになることはある程度想定でき、小野寺選手と差が開く箇所、逆に差が縮まる箇所を把握しながら、レースを進めていく中で、最終的に1分以上は引き離したいと考え、ペースを作っていきました。
3周目の段階で、2位の小野寺選手とのタイム差は20~30秒。
Photo; Ito san
4周目に予定通りペースアップ。
この行為で第1シングルトラックまでに、今までよりさらに15~20秒ほどの差を付けることに成功しますが、この時から若干の小雨。
シングルトラック内が、少しばかりスリッピーに変化し、この時初めて今回のタイヤ選択とエア圧の選択ミスを痛感します。
下りで攻めに入りたかったものの。大きなトラブルを避けたかったため、無理な行為には出ず、その分、現状のタイヤセッティングでアドバンテージのある、ゲレンデの登りに的を絞り、そこでしっかり力を出し切れるよう、思考を変化させていきました。
Photo; Ito san
5周目、6周目と進み、タイム差は依然 30~50秒ほど。
登りで引き離し、下りで差を詰められるの繰り返し。
タイムアドバンテージはあるものの、ひとつのミスでリズムが狂うと簡単に逆転されてしまうような、まさに気の抜けない状況でした。

いよいよ、最終周回の7周目へ。
登りは、足が攣りそうになりながらも、すべてを出し切るイメージで。
下りは、リスクを最小限に抑えた守りの走りで、それぞれ攻めました。

優勝を確信したのは、ゴールラインが見えてから。
中盤以降はトップだったものの、最後の最後まで終始気の抜けないレース展開でした。


そして、私自身2度目の CJ-1 優勝で、無事にレースを終えました。
Photo; T.Miyazu
今回のレース、事前の調子の具合から、目標を優勝と定めレースに臨みました。
蓋を開ければ、無事に優勝でレースを終えられたものの、2位以降の選手を大きく引き離すという目標は達成できず、また私自身の走りも思い描いていた走りには程遠く、優勝という形よりも、自身の課題に悔やまれるレースであったと、振り返ってみて感じています。
しかし、王滝村に越してから初のレース参戦ということもあり、手探りな部分も多かったですが、それでも、有言していたことを無事に達成できた、という点に関しては満足しています。


4月より、王滝村に引っ越し、生活様式がガラッと変わりました。

まず、一番の壁となったのは仕事、食事、睡眠といった基本的な事項。
一人暮らしでは普通なことですが、家事をはじめ全てのことを、全部自分でやらなければなりません。
しかし、日常の時間をすべて自分で管理することは、やることに対して自然と責任感が生まれ、逆にプラスになっていることも、多少ばかりあると思います。

また、仕事はフルタイムで働いているため、平日の日中は当たり前ですが練習ができず、基本的には、主に朝と夜の二部に分けて練習しています。
この練習も、如何に効率の良い練習をするか、と並行して、如何に良い環境を使って楽しく練習ができるか、という点にフォーカスを置いて考えいます。
王滝村は、下界でも標高が900m近くあり、今の私の住居に関しては、標高1020mのところで生活を送っており、そういった時間効率を上回るほどの環境の良さの中で練習できる、ということが今の私を支えていると自負しています。

これからも、この王滝村で暮らしていく中で、限られた時間・費用を上手くやり繰りしながら、自身の納得のいく結果を残すことができるよう、引き続き精進していきたいと思います。

最後になりますが、今回も最高のサポートならびたくさんのご声援を、誠にありがとうございました。
Photo; Ito san
次戦は、5月13日 ドイツ-ジンゲンで開催のUCI mountain bike marathon series になります。
今後とも、ご声援のほどよろしくお願いいたします。


team PAXPROJECT  宮津



0 件のコメント:

コメントを投稿