2016年12月14日水曜日

Cyclocross National championships race 2016 in Utsunomiya

全日本シクロクロス選手権大会 in 宇都宮ろまんちっく村

2016年12月11日(日)開催

出走カテゴリ:男子エリート(start loop + 8raps)

天候・コースコンディション:晴れ・ドライ/マッド

リザルト:9位/64名出走 (22名完走)

バイクメンテナンス・メカニック・サポート:PAXPROJECTIRCtire

 Ride data of  PAXPROJECT CX-DISC Di2 with garmin edge 520

distance:23.0km  time:1°06'14"  ave speed:20.9km/h

ave heartrate:177bpm max heartrate:184bpm

bike:PAXPROJECT CX-DISC Di2 (gearratio:40 × 11-28)

wheel / tire:PAXPROJECT AT24W-D / challenge LIMUS TEAM EDITION 33c F:1.7bar R:1.7bar


全日本シクロクロス選手権に参戦してきました。

昨年度まではU23でのカテゴリでしたが、今年からはいよいよエリートクラス。
初年度という事もあり、積極的な動きを意識して走ろうとレース以前から考えていました。

昨シーズンでも一度JCXで走っているこの宇都宮ろまんちっく村のコース。
特徴は、直線区間が多い上にコーナーでUターンしまた直線、という中高速コースであり、かつコーナーからの立ち上がりスピードがものを言う、まさに地脚が試されるコースであるという事は把握できていました。

前日の試走はコースの流れを把握するとともに、細かいラインの探索やタイヤセンティングの調整、他選手との情報の交換等、とても充実させることができリラックスした状態でレース前日を終えました。

レース当日は天候も安定し、昨日同様の機材セッティングでレースに臨もうとしますが、昼試走の時点で前日試走では難無く乗れていたドッグランエリア付近のキャンバーセックションが、芝がなくなり地表がむき出しでなっており、とてもスリッピーな区間に変わっていました。

これは完全に誤算でしたが、急いでマッド用のセッティングに変更し、その区間を反復することでバイクのフィーリングを確かめました。

その後も少しドタバタしてしまい、アップも十分に出来ていないまま招集へ。

ゼッケンはNo.6。
最前列の左寄りを選択し、スタートの号砲を待ちます。


13時50分、定刻通りスタート。
photo by. Ito 様
 
スタートは比較的スムーズにいき、ゴールライン直後の2段登りに向けポジションを落とさないことを意識して進めます。

そして、2段坂へ。
前の前の選手のTUタイヤが剥がれ、ストップを余儀なくされ一旦停止。
このアクシデントを逃れた5名の先頭グループが形成され、この時点で先頭グループについていくのは不可と判断し、6位以降の争いになることを想定しました。

2周目以降でポジションが安定し、10位前後のパックに位置しレースを展開します。

しかし、コーナでは必要以上に制動させてしまったり、試走時にはきれいにトレースできていたラインに乗せられなかったりと、少し焦っている様であったと今考えてみると思い、自分本来の走りが出来ていない感じがありました。
phto by. Sakai 様
 

自分のリズムが掴めてきたのは中盤頃から。
この時すでにトップ選手からは2分は開いてしまい、また、前の選手も視界に捉えられなかったため、この時ランデブ状態であったteam GIANTの門田選手とゴールまでの一騎打ちになると予想できました。

phto by. Sakai 様
 

門田選手は私と同様に、MTBメインの選手であるため、走りのリズムが似ており、ランデブしていて走りやすい印象がありました。また、身長等の体格や、機材のセッティング(油圧Di2・TUタイヤ)が近いこともあり、差がつくのは完全に個人の特性(コーナーorストレートでの持ち味)で決まると考えました。

ストレートが多い区間では私が前に出て、コーナーが続くテクニカルな区間では門田選手が前に出るスタイルでペースを落とさず前の選手を追い続けますが、中々差は縮まらず、その状態で終盤まで進みます。

photo by. Ito 様
 

8位争いでもつれた状態でラスト1周回へ。
前半区間はシングルトラックや、ラインが1本しかないコースが続くため、レースが動くのであれば、コース中盤から終盤の区間。
中でもコース中盤にある、Z形に降りていくキャンバー区間とその後に斜めに上がっていくキャンバーの登り区間。
毎周回この区間で若干リードされてしまったため、ラストの周回でもこの区間が必ずポイントになると考えました。

というのも、この区間はタイヤの面圧が稼げるセンティング(低圧状態)が明らかに有利であることは、レース前から把握できていましたが、私はここのために低圧に落とすことはしませんでした。
ちなみに後から聞いた話ですが、門田選手のタイヤ空気圧は1.4bar、私は1.7bar。この0.3barの差が勝負の分かれ目になったのかもしれません。

この区間で門田選手に着いていければ、終盤の直線区間まで勝負を持ち込むことが出来ますが、逆にここで離れてしまったら、追いつける箇所がもう無いため、実質負けになると考えます。

そしていよいよ、Zキャンバーセクションへ。
バイクからスムーズに降り、Z後スムーズにバイクに飛び乗ることができ、あの斜め登りキャンバーへ。
門田選手は上のラインでクリア。私もそれを確認し上のラインでクリア… できませんでした。
コース脇の杭に接触し、一旦ストップ。
この時点で、  あ、負けたな。
と思いました。

差は5秒ほどでしたが追いつける脚も無く、それでも全力で追い続けましたが、届かず。

photo by. Ito 様
 

結局エリート初年度のレースは9位で終えました。

今回のレースは目標等は特に定めず、出来るだけ上の順位で展開しようというのが目標でしたが、フタを開けてみればいつもの順位あたりでしか走れず、積極さに欠けてしまってあまり満足のいくものとはなりませんでした。
しかし、完全なランデブ状態で競ったのは王滝でのトピーク 池田選手以来で、門田選手とのランデブは勉強になることがとても多く、とても良い経験をさせて頂きました。ありがとうございました。

振り返ってみると、C1で走り始めてから2シーズン目で色々なレースを走りましたが、上手くいったレースから全く走れなかったレースまで様々なレースを体験できました。
そのどちらのレースの局面において重視したことは、その状態で出来るベストを尽くす、これでした。
ベストとは、傍から見れば良いリザルト(結果)と捉えてしまいがちですが、悪いリザルトでもその時のベストを尽くせていれば、それは良いリザルト時と同等になると私は考えています。

総括として、自分の出来るパフォーマンスを限りなく100%に近づけた状態で走りレースをする、これが出来れば”真のベストな走り”になるのではないのかと私は考えています。


最後になりますが、チームの方を始め今回サポートして下さった方々、応援して下さった方々、本当にありがとうございました。

 今後も team PAXPROJECT をどうぞよろしくお願いします。

PAXPROJECT 宮津

phpto by .Sakai 様, Ito様,  ありがとうございます。

2 件のコメント:

  1. 深いい。いいね。ちゃんと分析できてる。で
    何が足りていて、何が足りていなかったか。

    それが一年でできることなのかですね。

    がんばっちよ。
    期待しています。

    返信削除
    返信
    1. ありがとうございます。
      1年間しっかり考えて練習していきます。
      今後もよろしくお願いします。

      削除