2017年4月30日(日)開催
出走カテゴリ:elite men(1/2 lap + 3 laps = 88km)
天候・コースコンディション:晴れ・ドライ
リザルト:10位(出走17名)
サポート・バイクメンテナンス:PAXPROJECT
Ride data of PAXPROJECT FS-29er prototype Di2 with garmin edge 520
Distance:98.8km time:4°46'53" ave speed:20.9km/h
ave heartrate:164bpm max heartrate:182bpm
wheel / tire:PAXPROJECT carbone fat rimtape less / IRC tire SERAC XC 2.1 front&rear 1.7 bar
Normalized power:236w TSS:222 work:3,313kJ
Power data recording medium:SRAM XX1 Quark (wolftooth 34t)
4月30日開催のXCMオーストラリア国内選手権と同時開催で行われた、UCIマラソンシリーズに参戦してきました。
日本国内においてのXCMの認知度はまだまだ低いですが、MTBの本場オーストラリアではXCOに並ぶほどの人気があるそうです。
それは、XCO競技よりも競技時間が長いXCM競技のストーリー性、また自分自身とのと闘い、といった点がホビーライダーからの支持を受け、今回のレース前日には一般ライダーも気軽に参加できる年代別クラスに加えて、子供のライダーも参加できるジュニアクラスやユースクラスが設けられていました。
レースが行われる会場は、オーストラリアの北東に位置するタウンスビルの郊外にある、常設のトレイルコース。
起伏は少ないものの、山肌の傾斜を上手く利用され作られているコースで、登りで岩を超えていく難しいセクションも存在しましたが、長く走っていても飽きが来ないような、日本には無いようなコースでした。
コース1周回のうち7割がシングルトラック、残り3割が未舗装路のダブルトラックというレイアウト。
コースは大まかに3分割することができ、1区間目は高低差は少ないが突発な急カーブ、登り返し、岩の間をすり抜けていく全体的にテクニカルな区間。
2区間目は難しい登り区間を含む小さな山の頂上まで一気に上がっていき、後半は切り替えしが多い下りを一気に降りるセクション。
3区間目は細かな砂利が敷き詰められ、高低差がほぼ無いパワーセクションのダブルトラックセクション。
全体的にコースの難易度は高く感じ、休みどころが無く、脚の疲労以外にも上半身の疲労や振動を受け止める手首や腕の筋肉、脚の裏に疲れが溜まることが予想されました。
レース当日は連日に続く快晴。
レース前の招集時に、コミッセールからのライダー向けの説明があり、それを聞き取ろうと試みますが、かろうじて周回数や距離に関する情報しか聞き取ることが出来ませんでした。
レースは1周回目はハーフラップ、2周回目以降はフルラップの全4周回で行われました。
photo. h.miyazu |
レースは現地時間の8時45分(日本時間7時45分)スタート。
参加人数は17人と少ないものの、オーストラリア国内選手権を兼ねているだけあり強者揃いで、スタート直後からのポジション争いは、まるで日本国内のXCOレースのようでした。
後方スタートの私はトップ集団から一気に置いていかれてしまい、後方の14位争いの第3パックに位置して1周回目のハーフラップを進めていきます。
しかし、このパックの先頭の選手は前の第2パックについていくことが出来ず、また抜かしどころの無いシングルトラックであったので、先頭パックから徐々に遅れをとってしまう形になりました。
かと言って焦って前のライダーを抜かそうとしても、落車やパンクのリスクもあったため、1周回目はパックの後方でレース後半に向けエネルギーを蓄える動きを取ります。
2周回目に入る前のダブルトラック区間で、やっと第3集団の先頭に立つことができそこから前の第2パックを追う展開になりますが、目視では60~90秒ほどの差、第1パックは3分程前との情報を得ることができ、1周回目の控え目なスタートをしてしまった自分を悔やみました。
2周回目は、第2パックとの差を少しでも縮めようと、上記で記載した1区間目は自分のペースでいき、2区間目の登りの区間で一気にペースを上げ、第2パックとは30秒以内まで詰めることに成功しました。
しかし、そこからは大きく差を詰めることは出来ず、そのまま2周回目が終わるのかと思いましたが、スタートゴール地点の前のフィードゾーンで、第2パックのライダーが止まっていました。
トラブルかと思いきや、ボトルの水分を補充したり、バナナを食べていたりする姿が見受けられ、自分もフィードで一旦止まりたい気持ちもありましたが、コーラが入ったボトルだけ受け取り、第2パックのライダーと一緒にリスタートしました。
3周回目以降は、急激に気温が上昇し始め、ただでさえ強い日差しのこの地域ですが熱中症気味のライダーが増え、第1パックのライダーもレースを止めてしまうライダーも出始め、コース途中にあるチェックポイントで止まっている姿も見かけました。
私も、強い日差しに軽い脱水と一歩いけば熱中症となりそうなギリギリのところでしたが、ゴールまで走り切れそうな安全なペースに切り替えレースを進めていきます。
そんな3周回目、コース慣れし1、2周回よりも速いラインどりを心掛け1区間目を攻めていた矢先、リアタイヤを岩にヒット。
エアは一気には抜けませんでしたが、かなり低圧状態に。
幸い完全にパンクはしなかったので、2区間目の前のチェックポイントまで安全な速度で走行。
その後、ポンプにて空気を補充しました。
その行為を見ていたマーシャルに、CO2ボンベは無いのか? と質問をされたのですが、CO2ボンベはあるが、ここでは使いたくないと返答したかったものの、何と表現したらよいか分からず、サドルバッグにはあるとサドルバッグを指さして、適当な表現をしました。
空気を補充してリスタート。
前のライダーとは2分程差が開いてしまいましたが、諦めずに前を追います。
4周回目前のフィードでは、流石に私も一旦止まり、ミネラルウォーターをがぶ飲みし、前のライダーとの差を聞き、現在私が10番手という情報も得ました。
4周回目はさらに暑さも増し、補充した750mlの飲み物でも足りないほど喉が渇き、発汗してしまいました。
また数名のライダーがレースを止めているのを確認し、私にも負の気持ちが過ぎりましたが、ここで止めてしまってはせっかくオーストラリアまで遠征に来た行為が全て水の泡になってしまうと思い、地を這ってでも絶対ゴールしようと思いました。
走行ペースも練習ぐらいのスピードしか出せず、情けない気持ちになり、自分は本当はここまで弱かったのか、と悲しい感情になりました。
それでも最後のダブルトラックのパワーセクションではしっかり力を出し切り、思い残しのないようにペダルを踏みます。
結局は私が最終走者だったようで、最終的に10位でフィニッシュしました。
photo. h.miyazu |
photo. h.miyazu |
トップのライダーとは35分もの差があり、今現在の私の立ち位置や、オーストラリア、また世界レベルでは全く通用しないという事を痛感しました。
しかし、XCMのUCIポイントは10位フィニッシュの為 +32pt入り、オーストラリア遠征の目的は達成することができ、ホッとしている部分は大きいです。
PAXPROJECT FS-29er ; ホイールはPAXPROJECT カーボンファット IRC tire SERAC XCもマラソン系のレースとの相性は良いと感じました。 |
そして、世界レベルで戦うことが出来るライダーが増え国内においてもXCM競技の発展になればと考えております。
team PAXPROJECT 宮津 旭
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