2018年6月3日(日)開催
出走カテゴリ:男子エリート (7 laps)
天候・コースコンディション:晴れ・ドライ/ウェット
リザルト:2位/48名出走 (18名完走)
ピットサポート,メカニック・パーソナルサポート:PAXPROJECT・PowerBar, TopSpeed, LAKE, New-HALE
Ride data of PAXPROJECT XC-29er with SRM PC8
Bike:PAXPROJECT XC-29er (gearratio:34 × 10-50t)
Distance:26.5km time:1°23'32" ave speed:19.2km/h
Wheel:PAXPROJECT carbone fat rimtape less
Tire:IRC tire MIBRO for MARATHON 1.6bar
Race bike main component:SRAM XX1 & XO1 eagle one by twelve system
Power data recording medium:SRAM XX1 Quark (wolftooth 34t)
Normalized power:367w TSS:128.0 work:1,453kJ
Energy food, drink:PowerGel × 3, TOPSPEED × 1, TOPSPEED mineral tablets
Shoes:LAKE MX332 custom model
Taping:New-HALE ニューダッシュ, クライミングテープ, Vテープ
Coupe du Japon CJ-1 一里野ステージに参戦してきました。
昨年のこのレースで、CJ-1 初優勝を飾ったこともあり、比較的相性が良いと考えているこのコース。
本来であれば、目標は優勝と掲げ強気で臨みたかったものの、前週までのレースのダメージや、日々の仕事での疲れが全く抜けず、不安のある状態でレースを迎えました。
レース前日は午後に会場入り。
コースに関しては、前半区間に若干の変更があったものの全体的に急斜度の登りが多く、登坂力が試されるコースレイアウト。
1時間で3~4周ほど走り、身体の状態を確認しつつ、機材のセッティングを決めていきました。
身体面では若干の疲労がある程度で特に問題は無かったものの、精神面の状態がかなり悪く、ネガティブ要素ばかり考えてしまう思考状態になっており、翌日のレースまでにどう改善すれば、良い状態でレースに臨めるのか考え、その後の時間を過ごしました。
当日は少し暑いぐらいの快晴。
コースコンディションも前日と特に変わりなく、心配されることは自身のモチベーションの維持でした。
レース前のウォームアップは、いつも通りの15分ローラーと短時間高強度の実走。
連戦の影響による身体の疲れは残ってはいたものの、脚は比較的良く回り、ウォームアップで集中力を高め、良い状態でスタートラインに並ぶことが出来ました。
レーススタートは定刻通り、13時30分。
スタート位置は、3列目最左寄り。
Photo:Ito san. |
その後は、フィードエリアの前の登りと、その後のコースの頂点までの登り区間で順調に順位を上げ、3位まで浮上します。
1周目ということで比較的余裕を持つ意識で進めていきますが、この時から既に若干の腰の痛みを感じながら走っていました。
Photo:Ito san. |
2周目に入り、一旦落ち着くことを意識して進めていきます。
その中でも、2周目中盤からランデブ状態になった、弱虫ペダルサイクリングチームの前田選手と、この後はパックでレースを展開していきました。
先頭を走る、SPECIALIZED RACING の平林選手とは30秒以上の差。
目視では捉えられてはいたものの、なかなか差が縮まらずむしろジリジリと離されていき、先頭まで追い付くためのペースアップは、レース終盤のペースダウンに繋がると考え、現状のペースを維持していく方向にプランを修正しレースを進めていきました。
3周目以降の周回においても、前田選手とパックの状態は変わらず。
ライダーと機材の特性上、登り区間は私が前に出て、下り区間は逆に前に出てもらう、という形を取りハイペースを維持したかったものの、登り区間の私のペースが思うように上がらず、大半の区間は前田選手に前を引いてもらう状態が続きました。
Photo:Ito san. |
丁寧に踏まない限り、シッティングの状態が辛く、極力ダンシングを上手く活用し現状のペースを維持することに努めました。
更には、暑さもそれなりに影響し、序盤は喋る余裕すらあった心肺機能も、追い込まれていく状態。
給水をしっかり取り、終盤の勝負に備えて落ち着くことを意識していきました。
そして、最終周回の7周目へ。
腰の痛みはピークに達し、スタート直後の直登区間で、前田選手に若干の遅れを取ります。
本心は、1位でなければ、2位も3位も変わらないと考えていたため、腰を労り無理に追わなくても良いかと考えてはいたものの、このまま何もしないでレースが終わってしまうのも面白くなく、また私を支援してくださっている方々の期待を、自身の感情を優先するがゆえに、裏切るのは非常に申し訳ないという思考が働き、最後の最後までひとまずは攻めてみようという思考に切り替え、最終周回を進めていきました。
ゲレンデ区間の頂点付近で、前を行く前田選手を捉え2位に浮上。
そこからは無我夢中で攻め、最後まで出し切るイメージで走りました。
最終コーナーを抜け、ホームストレートへ。
CJ-1 一里野 ステージ 2位で終えました。
優勝の平林選手とは、1分30秒もの差。
本調子でレースに臨めたとしても、付いていくことが精一杯であったと感じ、まさにあっぱれな優勝でした。
3位の前田選手も、彼の能力を存分に使って協調体制をとってもらい気持ちの良いレースをさせてもらえただけに、感謝の他ありません。
Photo:Ito san. |
しかし、5月上旬の CJ-1 朽木 ステージから毎週のように国内外のレースに参戦し、レーススキルはアップしていったものの、身体の筋力レベルやフィットネスレベルは徐々に下がっていくことを同時に感じ、もどかしい気持ちでもありました。
結果として、一番照準を合わせたかった、今大会にコンディションを合わせることができなかった点は、自身の調整能力不足であったと痛感しています。
また、連戦の疲労に加え、仕事の疲れや、地元でのレース開催ということもあり、休養が殆ど取れず、練習と休養のバランスが取れていないオーバーワークな状態であったと、今は考えています。
ゴールデンウィークから始まった 5連戦。
どのレースも、予め想定していたプラン通りにレースを展開出来ず、思い通りに進められた完璧なレースというものは、1つもありませんでした。
しかし、どんな状況下においても、1つでも上の順位で、また1秒でも早くゴールするために全力を尽くしたことは確かです。
この経験を無駄にせず、今後の国内外のレースに生かし、自身の飛躍につながればと思っています。
今後は、身体的にも精神面でも休むことを欲しているため、少しの期間休養を取りたいと思います。
最後になりますが、暑い中でのサポート、また熱いご声援、誠にありがとうございました。
team PAXPROJECT 宮津